エンドユーザーのID、パスワード管理などを一括で

2002/9/19

 BMCソフトウェアは9月18日、エンドユーザーのIDやパスワードを一括管理するソフトウェア「CONTROL-SA」を発売すると発表した。

 CONTROL-SAは、プラットフォーム(OS)、メインフレーム、各種業務アプリケーション、セキュリティ認証サービス、ディレクトリサービスなどの異種混在のシステム環境で、ユーザーのアカウントやパスワードを人事情報と併せて統合的に管理するソリューション。社員の入退社や異動などに応じて発生する複数システムでのID、パスワード、アクセス権限の設定や変更、抹消などを、一括して管理できる。

 CONTROL-SAでは、管理対象のシステム(OSやアプリケーション)ごとにCONTROL-SA Agentと呼ばれるモジュールを導入して、アカウントやアクセス権限情報を収集する。このデータをEnterprise SecurityStationと呼ばれる中核レポジトリ管理システムと双方向でリアルタイムに暗号通信し、CONTROL-SAと各システムでデータ連携を行う。

 これにより、Enterprise SecurityStationでの操作は即座に各システムのアカウントデータベースに反映され、また各システム側でユーザーパスワードなどの変更があった場合も、Enterprise SecurityStation側のデータベースが変更される。また、あるシステムでエンドユーザーが行ったパスワード変更を、ほかのシステムにも反映させるパスワード同期の機能もある。

 SecurityStationでは、人事システムから人事情報を取り込むことができ、システム単位だけでなく、個人単位、部門単位、職務単位などでユーザーIDやアクセス権限を一覧表示できる。このため、ロールベースのアクセス制御を行うことが可能となる。また、管理者ごとに画面を切り替えることが可能で、人事担当者は人事情報、システム管理者は管理するシステムにアカウントを持つユーザーだけを表示するといったことが可能だ。

 さらに“管理者が行ったこと”の管理を行うことができ、ISMSに準拠したセキュリティ監査などにも利用できる。

 価格は1000ユーザー、3種類のプラットフォーム(OSやアプリケーションなど)で使用する場合で2700万円から。

異なるシステムのアカウントをユーザー単位に統合管理する。そのユーザーを部署ごと一覧表示することも可能(画面をクリックすると拡大表示されます)

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BMCソフトウェア

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