HPの64way Itaniumサーバは来年中ごろに登場
2002/11/28
日本ヒューレット・パッカードは、インテルのItaniumプロセッサを64個搭載できるhp serversファミリのハイエンド機種「hp superdome」を来年中ごろに発売する考えを明らかにした。Itanium 2プロセッサの後継プロセッサの「Madison」(コード名)についても、エントリーモデルからハイエンドまでフルラインアップで提供する。HPはItaniumが「業界標準になる」と見ていて、製品や検証施設、サービス、サポートを充実させていく。
HPにはHP-UXが動作するhp serversのプロセッサ、PA-RISCがある。だが、ItaniumがPA-RISCと比較して、高性能で低価格なことから製品を順次、Itaniumプロセッサに置き換えていく。PA-RISCの顧客企業がスムーズにItanium環境に移行できるよう、PA-RISCで動作するアプリケーションをバイナリ互換でItaniumでも動くようにするコードトランスレータ「Aries」を用意。PA-RISCとItaniumのそれぞれのHP-UXのインターフェイスを統一して、顧客企業が違和感なく使えるようにする。
日本ヒューレット・パッカードの執行役員 ビジネスクリティカルシステム統括本部 本部長 松本光吉氏 |
HPはインテルと協業して、Itaniumアーキテクチャを開発してきた。日本HPの執行役員 ビジネスクリティカルシステム統括本部 本部長 松本光吉氏は、「インテルとは次世代の業界標準となるプロセッサのアーキテクチャを作るのが目的だった」と説明。「Itanium市場やMadison発表のタイミングを見て、64wayのItaniumサーバを投入したい」と述べた。
HPはItaniumのコアを2つ搭載したプロセッサを2004年にも製品化する予定で、Itaniumに注力する。11月25日にはソフトベンダやシステム・インテグレータ(SI)向けにItanium 2サーバを使ってソリューションの検証や、アプリケーションの移行などができる「Itaniumベース・ソリューション・センタ」を開設した。ベンダやSIを支援することで、Itaniumの市場を拡大させる考えだ。
(垣内郁栄)
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日本ヒューレット・パッカード
Itaniumベース・ソリューションセンタの発表資料
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