シーベルがJ2EEサポート、IBMとの提携を大幅強化
2003/3/14
日本IBMと日本シーベルは、両社の提携関係を強化すると発表した。シーベルのCRMソフトをIBMのWebSphereに最適化し、J2EEとWebサービスの標準サポートを進める。一部製品の統合も行う。IBMとシーベルは3年前に提携していて、日本IBMのCRMソリューションズ 部長 日高信彦氏は「これまでの提携は、シーベルのソフトをIBMのプラットフォームに乗せるという形だったが、今回の提携強化でソリューション開発やマーケティング、サポートを共同で展開し、顧客のチャネル統合にこたえる」と説明した。
強化された提携で、シーベルは同社のCRMソリューション「Siebel eBusiness Applications」を、IBMの「WebSphere Application Server」と「WebSphere Portal」上で動作するJ2EEとWebサービスに対応させる。また、アプリケーションのカスタマイズを迅速、効果的に行うため「Siebel Tools」を「WebSphere Studio」に統合する。IBMは、「WebSphere Business Integration Server」をシーベルのビジネスプロセス統合の規格「Universal Application Network」(UAN)に対応させることで、プロセス統合の効率化と速度向上を図る。
日本シーベルの代表取締役社長 カルロス・チョウ氏 |
シーベルはSiebel eBusiness ApplicationsをIBMの「Lotus Notes/Domino」にも連携させて、業務効率の向上を狙う。アプリケーションデータをシーベル、IBMの相互のシステムから利用できるようにする。「Tivoli」のシステム管理機能、AIX、サーバ製品、DB2などとの連携も高めるという。両社はCRMの業界別ソリューションで、共同マーケティングやサポートを展開する。顧客向けのトレーニングや認定プログラムも用意。両社はワールドワイドレベルでも提携しており、提携による投資額は、今後3年間で3億ドルに上るという。
日本シーベルの代表取締役社長 カルロス・チョウ(Carlos Chou)氏はIBMとの提携強化について、「IBMのテクノロジをさらに利用させてもらうということを意味する」と説明。「WebSphereで顧客のヘテロジニアス(異機種混在)なシステムを統合できる。顧客にとっては窓口が1つになり、IBMのグローバル・サービスを利用できるようになる」と述べ、提供強化のメリットを強調した。
(垣内郁栄)
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