シマンテックが新ソフトでトレンドマイクロ製品を管理
2003/6/26
シマンテックは自社製品だけでなく他社のセキュリティ製品も含めてログデータやアラートなどの情報を収集し、効率的に分析、管理できる新しい管理ソリューション「Symantec Security Management System」(SSMS)を7月15日に発売すると発表した。シマンテック 代表取締役社長の成田明彦氏は、「セキュリティ製品のラインアップをフルで持つことだけでは対策は不十分。それぞれのシステムから出る情報を効率的に分析し、次の手を打つ必要がある」と述べた。
シマンテック 代表取締役社長の成田明彦氏 |
SSMSは昨年11月に発表した、他社製品と相互運用が可能なフレームワーク「Symantec Enterprise Security Architecture」(SESA)を利用して構築。SSMSをはじめ、シマンテックが今後発売するエンタープライズ向け製品はSESAを利用して構築される。
SSMSは3つのソフト製品から構成。「Symantec Incident Manager」は企業ネットワークに設置したウイルス対策製品やファイアウォール、IDS(侵入検知システム)が記録するログやアラートの情報を収集し、シマンテックが開発した「自動相関分析エンジン」で解析。不正アクセスの予兆を発見し、その性質や目的を特定する。従業員2000人以上の大企業が対象の製品。
中規模以上の企業が対象の「Symantec Event Managers for Antivirus/for Firewall」は、オプション製品の「Symantec Event Collectors」と連動することで、シマンテック製品だけでなく、他社製のウイルス対策製品、ファイアウォール製品が発するアラートを集中管理できるソフト。複数のセキュリティ製品の情報を統合することで、セキュリティ管理者の負担を軽減する。トレンドマイクロの「ScanMail」や「InterScan VirusWall」、チェック・ポイントの「VPN-1/Firewall-1」に対応する。
価格は、Symantec Incident Managerが1ライセンス650万円から、Symantec Event Managers for Antivirusが10〜24ライセンスの場合で、1ライセンス3600円、Symantec Event Managers for Firewallがファイアウォールサーバ5台までの場合で30万円から、Symantec Event Collectorsが1ライセンス30万円からとなっている。シマンテックでは、今後インターネット セキュリティ システムズのIDS製品やシスコシステムズのファイアウォール製品など対応するセキュリティ製品を増やす考えだ。
(垣内郁栄)
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シマンテックの発表資料
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