完全なクライアントレスを実現、F5がSSL-VPN参入
2003/8/2
F5ネットワークスジャパンは、クライアントレスを実現するSSL-VPNアプライアンス「FirePass」を9月16日に発売し、SSL-VPN市場に本格参入すると発表した。7月23日に買収した米uRoamのSSL-VPNテクノロジをF5のネットワーク監視テクノロジと組み合わすことで、アプリケーション・セキュリティ・マネジメントを実現するという。
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| 米F5ネットワークス マーケティング＆ビジネス・ディベロップメントSVP ジェフ・パンコティン氏 |
FirePassは、旧uRoamが開発した製品。IPsecの利用で面倒だったクライアント側のソフトウェアインストールがまったく不要だという。FirePassはクライアントレスでアプリケーションレイヤまでアクセスできるのが特徴で、クライアント／サーバ間の通信だけでなく、アプリケーションを含むWeb全体のフルネットワークアクセスまで幅広くサポートする。企業はネットワークにプロクシ機能があるFirePassを設置することで、ユーザーのIDやアクセスの有効期限によって、アプリケーションやデータへのアクセスを制限できるようになる。FirePassは360万円から。
米F5ネットワークス マーケティング＆ビジネス・ディベロップメントSVP ジェフ・パンコティン（Jeff Pancottine）氏は、同社のSSL-VPNソリューションについて「空港のセキュリティチェックに例えることができる」と語った。つまり、「空港での乗客チェックは、ID・チケットに始まり、X線、探知機など、さまざまなレベルで確認する。渡航の目的地、期間、目的も重要なチェックポイントとなる。同様にFirePassもダイナミックポリシーエンジンによって、さまざまな角度から認証を行うことができる」という。
F5ネットワークスの主力製品は、パケットを監視するロードバランサ。しかし、この発表を機にアプリケーション・セキュリティ・マネジメントに進出し、SSL-VPNを主力製品に育てる考えだ。パケットレベルからアプリケーションまでマネジメントできるアプリケーション・セキュリティ・ゲートウェイの発売も来年に予定している。
（編集局 富嶋典子）
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F5ネットワークスジャパンの発表資料
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