負荷テストツールも進化している
2003/8/26
構築したシステムが正常に動作することを確認するには実際に動かしてみるのが一番いい。しかし、何のテストもせずに実稼働環境に投入するのは、あまりにもリスクが高すぎる。一部の金融機関の不祥事からも明らかなように、テストは現代のITシステムには欠かせない。マーキュリー・インタラクティブ・ジャパンが9月5日に出荷する負荷テストツールの最新バージョン「LoadRunner 7.6」はまさに、擬似的な実稼働環境の中で負荷をかけ、パフォーマンスの不具合を発見するツールである。
「同ツールを使用することでシステム管理者は、実稼働環境に近い状態で負荷テストを実行でき、システムの信頼性向上を促進することが可能」と同社では説明する。また「テスト実行環境を共有し、設定済みテスト実行環境をほかのスクリプトで使用することで、テスト関連のコストを引き下げることができる」とする。
今回新たに追加した機能には、複数のプロトコルを同一スクリプトに記述し、実行するマルチプロトコル機能やLAN上でWAN環境と同様のテストを可能にするWANエミュレーション機能、開発者や管理者がWebブラウザを使って負荷テストの状態を遠隔地から監視できるリモート・パフォーマンス・モニタ機能などがある。また、IBM WebSphere MQのボトルネックを発見するIBM WebSphere MQモニタやシステム構成コンポーネントからの情報取得を可能にするデータインポート機能、テストの結果レポートや分析機能を強化するMS Wordレポートジェネレータ機能、Javaパフォーマンスグラフ機能も搭載している。なお、標準価格は560万円から。
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マーキュリー・インタラクティブ・ジャパン
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