“ビフォーアフター”に着目したビデオ会議ソフト、匠はマクニカ
2003/8/29
マクニカは、米Centra Softwareが開発したビデオ会議ソフトの新バージョン「Centra 7」の日本語版を10月上旬に出荷開始すると発表した。社内外のビデオ会議のほかに、Webサイトを使ったセミナー、eラーニングにも利用できるのが特徴。Centraのワールドワイドセールス&マーケティング担当シニアバイスプレジデントのポール・デイリー(Paul Daly)氏は、「Centra 7だけでコラボレーション作業やeラーニング、Webマーケティングなどコミュニケーションにかかわる社内の問題を解決できる」と述べた。
米Centra Softwareのワールドワイドセールス&マーケティング担当シニアバイスプレジデントのポール・デイリー氏 |
デイリー氏は、他社のビデオ会議ソフトを「リッチメディアの配信や、映像を使ったコミュニケーションなどセッション中の機能にのみ着目している」と指摘。一方で、Centra 7は「セッションの前後の作業に着目した」と説明した。Centra 7は、プレゼンテーション資料などコンテンツを管理する機能や、参加者のスケジュールを調整する機能、出欠確認する機能、リマインダーの電子メールを自動送信する機能などがある。これらがセッション前の機能となる。セッション後の機能としては、セッションを録画し、後から再生する機能や成績を管理する機能、アンケート機能などがある。eラーニングやWebセミナーでCentra 7を利用するケースでは、参加費を処理する機能も利用できる。デイリー氏は、「BDA(Before,During,After)でReal-Time Enterprise Collaborationを実現する」と述べた。
セッション中の機能は、ほかのビデオ会議ソフトとほぼ同じ。PCに取り付けたビデオカメラを使い参加者の顔を見ながら会話し、プレゼンテーション資料やアプリケーションを共有、ホワイトボード機能などが利用できる。参加者に対してテストやアンケートを実施することも可能で、双方向のセミナーやeラーニングで使用できる。28.8Kbpsの低帯域ネットワークでもビデオ会議を実施可能。最大500人が同時参加できる。
Centra 7は4つのパッケージがある。eラーニング向けは「Centra 7 Symposium」で、コンテンツ管理のほかにイベント管理、テスト・アンケートの管理、成績・出欠の管理、録画による復習などeラーニングで必要となる機能を統合的に提供する。「Centra 7 Conference」はWebサイトを使ったセミナー向けのパッケージ。セミナーへの参加登録画面や受付確認メールの自動送信機能などがある。セミナー終了後のフォローアップの電子メールも自動送信可能。
社内外のビデオ会議には「Centra 7 eMeeting」を利用する。誰でも会議を主催できるように設定されていて、多数の参加者にも対応する。ほかにSymposium、Conference、eMeetingの3パッケージを統合した「Centra 7 Universal Live」もある。価格はSymposiumのサーバライセンスが420万円、Conferenceが420万円、eMeetingが260万円、Universal Liveが590万円で、別にクライアントライセンスを購入する必要がある。マクニカでは来年度に30システムの納入を目指すとしている。
(垣内郁栄)
[関連リンク]
マクニカの発表資料
米Centra
Software
[関連記事]
“ITスキル標準”、あなたのレベルは?
(@ITNews)
eラーニング開発に"統合管理"の視点
(@ITNews)
[Interview]eラーニングを活用する3つのポイントとは
(@ITNews)
「ビジネスプロセスを改革」するビデオ会議システムとは
(@ITNews)
「導入前のコンサルが強み」同期型eラーニングのマクニカ
(@ITNews)
情報をお寄せください:
最新記事
|
|