「企業はスパム対策が必要」、ネットワークアソシエイツ

2003/9/4

 日本ネットワークアソシエイツは、同社のコンピュータ・ウイルス対策、コンテンツフィルタリングのアプライアンス「WebShield Appliance」向けの、スパム対策の新しいオプションソフト「McAfee SpamKiller for WebShield Appliance」を9月5日に受注開始すると発表した。ネットワークアソシエイツが7月にパートナー向けに行ったアンケートによると、「スパム対策のニーズが出始めた」と考えるパートナーは47%で、ネットワークアソシエイツは「スパムのほとんどは英語の電子メールだが、日本においてもスパム対策は重要」と判断した。

 McAfee SpamKiller for WebShield Applianceは、オープンソースで開発された「SpamAssassin」をベースに開発した「McAfee Spam Assassinエンジン」を搭載。スパムメールの95%を検出し、誤検知率は0.05%だという。

日本ネットワークアソシエイツのマーケティング本部 McAfee マーケティング部 部長代理 能地將博氏

 McAfee SpamKillerのスパム検知方法は5段階。電子メールのヘッダなどスパム共通の特徴を探し出す「整合性分析」、既知のスパムの特徴をベースに複数のルールで電子メールをチェックする「ヒューリスティック検知」、あらかじめ電子メールに含まれるキーワードやフレーズを設定してスパムを検出する「コンテンツフィルタリング」、電子メールを受信してもよい送信者、受信を拒否する送信者を設定する「ブラックリスト/ホワイトリスト」、スパムの送信サーバが登録されている「RBL」(Realtime Blackhole List)に記載がある電子メールサーバからの電子メールを拒否する機能などがある。

 ただ、コンテンツフィルタリング機能は、英語のスパムにだけ対応している。日本ネットワークアソシエイツのマーケティング本部 McAfee マーケティング部 部長代理 能地將博氏は、「WebShield Appliance自体に日本語対応のコンテンツフィルタリング機能があり、スパムの検出に利用できる」と説明した。

 McAfee SpamKillerは、5段階の検知方法で電子メールを1通ずつ得点化し、スパムかどうかを決定する。スパムと認定された電子メールは管理者のトラッシュボックスに送信され、本来の受信者には届かない仕組みとなっている。McAfee SpamKillerの価格は1年間の利用で99万8000円。利用するノード数に制限はない。次年度以降の価格は1年間で54万8900円。

 McAfee SpamKillerは、米ネットワークアソシエイツが今年1月に買収した米Deersoftの製品をベースに開発。ネットワークアソシエイツは今年に入ってからDeersoftを含め、3社のセキュリティベンダを買収していて、ソリューションの拡充を急いでいる。

(垣内郁栄)

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