ギガビット級トラフィックに新たな鉄壁、NA

2003/7/4

米ネットワークアソシエイツ McAfee Network Protection プレジデントのパルビーン・ジェイン氏

 日本ネットワークアソシエイツのプロダクト・ファミリが買収によって、さらに拡大した。最も新しいのは、不正侵入防止アプライアンスベンダのIntru Vert Networksで、米本社では5月14日に買収を完了、Intru Vert Networksの全株式を取得し、不正侵入防止アプライアンス「IntruShield」シリーズをネットワークワークアソシエイツのセキュリティ製品ラインに組み込んだ。代表取締役社長の加藤孝博氏は「既知、未知を問わず、ネットワークの脅威を完全に遮断する製品」と自信をみせる。

 「IntruShield」はネットワークベースの不正侵入検知アプライアンスで、特許申請されたシグネチャ、アノマリとDoS攻撃の解析方法を用いて、ギガビット級の速度のネットワークトラフィックを解析、攻撃を検出して、阻止をする。2Gbpsまで対応可能なため、従来、社内ネットワークの中でIDSを置くべき場所に迷っていた企業の情報システム責任者にとって、1つの解答を示すことになる。

 今回、国内でリリースするのは「IntruShield 2600」と「IntruShield 4000」および管理ソフト「IntruShield Security Management」。Intru Vert Networksの前社長で、米ネットワークアソシエイツ McAfee Network Protection プレジデントのパルビーン・ジェイン(Parveen Jain)氏は「米国では政府組織、研究機関、大企業など40社以上の顧客を有する」とし、「IntruShield」シリーズが次世代の不正侵入検知、対策技術の集積であると述べた。

 最大の特徴は、1台の「IntruShield」センサ内に多数の仮想センサを実現するバーチャルIDSの機能だろう。各仮想センサは、攻撃の論理回線と関連付けられ、攻撃検知の個別選択やレスポンスアクションの関連付けといった詳細なセキュリティポリシーを使用して、カスタマイズすることができる。この機能は、IPアドレスブロックや1つまたは複数のバーチャルIDSタグをベースに定義することも、センサ上の個別のポートごとに定義することも可能である。

 国内では2003年10月〜12月に出荷する予定。通信キャリア、セキュリティ・サービスベンダ、官公庁を主なターゲットとする。

(編集局 谷古宇浩司)

[関連リンク]
ネットワークアソシエイツ

[関連記事]
情報セキュリティに求められる3つの条件とは (@ITNews)
ネットワークを“検死解剖”するセキュリティ機器 (@ITNews)
“1週間に15分”のセキュリティ統合管理ツール (@ITNews)
IDSを“オオカミ少年”にしないシスコの新技術 (@ITNews)
絶好調のシマンテック、企業向けソリューション事業を大幅強化 (@ITNews)

情報をお寄せください:



@ITメールマガジン 新着情報やスタッフのコラムがメールで届きます(無料)