Googleのアドワーズ広告、さらに精密に
2003/10/10
Googleがアドワーズ広告で新しい手を打つ。改善点は、無料コンバージョントラッキングツールと新しいキーワードマッチ機能の無料提供など。これにより、アドワーズ広告を利用する広告主が投資効果の測定をより的確に行うことができるようになるという。
無料コンバージョントラッキングツールを活用することで広告主は、「購入」「登録」「リード」「ページビュー」「総合結果」の状態をアドワーズ広告のレポート画面で参照することが可能になる。出稿した広告のより正確なパフォーマンスを計測でき、より関連性の高いキーワードで広告展開を行う足がかりを得ることができるようになる。米国と英国ではすでに広告スポンサー向けに提供しているが、日本では11月から同サービスを開始する。
加えて、キーワードマッチ機能の強化については、「部分一致の拡張」を追加。これまでは、あらかじめ設定したキーワードの検索ページにのみ表示していたアドワード広告が、関連するキーワードの検索が行われた場合にも自動的に表示される可能性を持たせた。
例えば、広告主が「引越 都内」という言葉を購入した場合、「引越 東京」「引越し 東京都」もアドワーズ広告表示の対象になる可能性が高く、また「引越 都内 見積もり」などにも掲載される可能性がある。つまり、ユーザークエリーと完全に一致しない広告でのクリック率を引き上げることで、広告の質を保つ効果が期待できる。
国内におけるインターネット広告の市場規模はさまざまな調査会社の結果をみると、2002年まで鈍化していたが、2003年から再度成長し始め、2003年で1000億円強、2006年以降には3000億円に迫る状況になるとみられる。ストリーミング広告やフローティング広告など配信単価の高い動画広告が胎動(胎動)を始める中、シンプルながらも投資効果を追求したアドワーズ広告の勢いもいまだ衰えていないようだ。
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