SANエンジニア向け、ブロケードが技術情報を無償公開
2003/11/20
ブロケード コミュニケーションズ システムズ 代表取締役社長 松島努氏 |
ブロケード コミュニケーションズ システムズはSAN(Storage Area Network)の構築、運用にかかわる顧客企業のエンジニアを対象に、SAN関連の技術情報や製品ロードマップ、Webキャストのセミナーなどを提供するWebサイト「Brocade Connect」を開設したと発表した。ブロケード コミュニケーションズ システムズ 代表取締役社長 松島努氏は「パートナーだけに提供してきた情報を顧客企業にも発信したい」と述べ、これまで提供を限定してきた情報を広く公開する方針を説明した。
ブロケードは、自社のWebサイトで製品やSANの技術に関する情報を掲載している。しかし、顧客企業のエンジニアからは詳細な技術情報や事例、ロードマップの公開を求める声があったという。ブロケードが主催するセミナーではエンジニアに対して技術説明をしてきたが、情報発信が一方通行で顧客のニーズをくみ取りにくいという課題もあった。しかもセミナーに参加できるのは首都圏など都市部のエンジニアだけで、地方のエンジニアが参加するのは困難だった。
Brocade Connectでは、これまで提供してこなかったSANについての深い技術情報を提供する。技術解説や自社製品のマニュアル、ヘテロジニアス環境での相互接続情報、最新の製品ロードマップ、製品支援ツール、SAN導入メリットを把握できるROI解析ツールなどを掲載。ほとんどの資料は日本語化されていて、SANを構築、運用するエンジニアを手助けする内容だという。
Webブラウザ上でSANのセミナーを受けられる「Brocade Connect」の「オンライン講座」 |
松島氏が自信を持って勧めるのが、WebブラウザでSANのセミナーを受講できる「オンライン講座」。現在は「SAN設計入門」「大規模SAN実装入門」の2つのコンテンツがある。Webブラウザ上で音声付のプレゼンテーションを見ることができる。もう1つのお勧めは読者の質問に対して、ブロケードのエンジニアが直接回答する「Ask SAN Expert Program」だ。「一方通行の情報でなく、プロのエンジニアが質問に答える」というのが売り。
Brocade Connectは米ブロケードが今年3月末に米国で開始。欧州、アジア、南米などですでに提供していて、登録者数は4500人以上になるという。国内では開設1年間で1000人以上の登録者(登録は無料)を獲得するのが目標。
(編集局 垣内郁栄)
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