Sendmailのスパム対策は3段階で
2003/12/10
オープンソースの電子メール転送エージェント「sendmail」をベースに電子メール関連のソフトを開発、販売しているセンドメールは、スパムメールを3段階でブロックする新ソフト「Sendmail Mailstream Anti-spam Solution 2.0」(MAS2.0)の販売を開始したと発表した。
センドメールの代表取締役社長 小島國照氏 |
MAS2.0は複数の電子メール関連製品を組み合わせた製品。同社の「Sendmail Switch」をベースに、システムレベル制御、スパム検索エンジン、ユーザー制御フィルタの3段階でスパムメールを防止する。センドメールの代表取締役社長 小島國照氏はMAS2.0について、「ビジネスの電子メール利用でデファクトになる」と自信をみせている。
MAS2.0を導入している場合、新製品の「Flow Control Filter」が電子メールゲートウェイを通過する電子メール量を監視・コントロールし、大量の電子メール受信などでネットワークが停滞しないようにする。また、同社の「Anti-Spam Filter」が受信した電子メールの特徴を分析し、フィルタ内のデータベースと照合、スパムの可能性を判断し、電子メールを格付けする。その格付けを基に新製品の「Sendmail Intelligent Inbox」が電子メールの受信拒否や廃棄などを行う。Sendmail Intelligent Inboxの設定は電子メール管理者のほかに、エンドユーザーも自分あての電子メールについて行うことができる。
MAS2.0はオープンプライスで、センドメールでは初年度2億円の販売を見込んでいる。
Sendmail Intelligent Inboxはスパムメール対策だけでなく、受信した電子メールの自動転送や自動返信などにも利用できる。オープンプライスで単体で販売される。受信した電子メールの送信者やあて先、件名、サイズ、受信時間などによって電子メールの保存、転送、削除、自動返信などが可能となっている。センドメールは初年度1億円の販売を見込んでいる。
センドメールは米Sendmailの日本法人として2003年1月末に設立。小島氏は「官公庁、大手ISP、エンタープライズを中心に顧客ベースが拡大している」と好調さをアピールした。「従来はWindowsプラットフォームのビジネスが大きかったが2002年末から2003年にかけてUNIX、Linuxの大規模システム向けが急拡大している」と述べた。
(編集局 垣内郁栄)
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