「スパム」と「迷惑メール」、どちらがメジャーな言葉か

2003/10/1

ソフォス CEO ヤン・フルスカ(Jan Hruska)氏

 「スパム」と「迷惑メール」、日本国内ではどちらの言葉がメジャーなのか。ソフォス CEO ヤン・フルスカ(Jan Hruska)氏は、こんな言葉の問題に興味を示した。なぜか。同社は、企業向けスパム対策やオープンソース言語プログラマ用のツールを開発するActiveState(カナダ)を買収し、企業向けウイルス対策製品ベンダから統合ソリューションベンダへの脱皮を図っているからである。
 
 具体的には、ソフォスのウイルス対策技術とActiveStateのメール保護製品「PureMessage」を組み合わせ、ゲートウェイにおけるスパム対策とウイルス対策を統合した製品として提供していくのだが、この買収を成功に導くには、まずスパム対策市場で勝ちを収めなければならない。日本ではスパムが一般的な呼称なのか、迷惑メールの方が通りがいいのか、使う言葉の違いによって、製品の日本語化の問題、あるいはマーケティングの仕方にも大きな影響を及ぼす可能性がある。

 ソフォスにとって買収は、今回のActiveStateが初めてのこと。フルスカ氏は「2004年までスパム対策市場は(ベンダの)統廃合が進むだろう」とし、今回の買収劇も自社を勝ち組みとしたうえでの大きな統廃合の流れの中の一環だと捉えている。同社にとって今が一番慎重にならざるを得ない時なのかもしれない。

 今回の買収による製品統合の結果、2003年Q4には機能統合を完了させたSophos PureMessageが市場に投入される。また、人員の増大により、PureMessageの直販部隊は6倍に膨れ上がる。しかし、日本国内ではフォーバル クリエーティブをはじめとした3社の認定パートナーによるチャネル販売のみ。

(編集局 谷古宇浩司)

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