がん患者の心をインターネットで癒す
2003/12/26
ジャパン・ウェルネスの理事長 竹中文良氏 |
特定非営利活動法人(NPO)のジャパン・ウェルネスと京都大学、明海大学、野村総合研究所(以下、野村総研)は12月25日、インターネットを活用したがん患者向けサービスの実証実験「3Dオンラインメディカルフォローアップ実証実験」を開始した。
実験の目的は、がん患者とその家族に対する精神的・心理的支援を行う環境をインターネットおよびITシステムを使っていかに構築するか、ということ。ジャパン・ウェルネスの会員(がん患者またはその家族)を対象に、(1)サポートグループ実験、(2)個別面談(セカンドオピニオン)実験、(3)同病者間コミュニティ実験を行う。
(1)では野村総研が構築したチャットシステムを使う。週1回、60分1グループ6人(計5グループ)のグループセッションを、3Dの仮想空間上で行うというもの。ジャパン・ウェルネスの会員はアバターを操作しながらセッションに参加する。(2)は、1人の患者に対し、3人のファシリテータ、医師による面談を行うもので、ヘッドセットとWebカメラを使い、IPインフラの上で行う。(3)は同病者間コミュニティ形成の場として環境を公開し、クオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上分析を行う。
実験運用およびサポートをジャパン・ウェルネスが担当し京都大学がアンケート分析、ログ分析による実験検証や効果測定を行う。システム開発、運用は野村総研が行う。なお、実証実験(1)は、2003年12月から2004年4月3日まで。実証実験(2)(3)を2004年4月4日から5月3日の期間で行う予定。
ジャパン・ウェルネスの理事長 竹中文良氏は「がん患者は40代後半から60代に多い。現在、頻繁にPCを使う年齢層がその年代に達するころには、今回の実証実験で検証するようなサポート方法が一般的になっているはず」と話す。
(編集局 谷古宇浩司)
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