日本発の次世代ブロードバンド基盤、さらに進化
2003/10/25
ブロードバンド向けコミュニケーションツールの開発を目指す産学協同プロジェクト「SOBA(Session Oriented Broadband
Applications)プロジェクト」は10月24日、Windows/Linuxに対応したP2Pアプリケーションを作成可能な「フレームワーク1.1」をリリースした。
同プロジェクトでは、これまでWindowsのみに対応したP2Pベースの次世代のブロードバンド基盤「フレームワーク1.0β」を発表していたものの、安定性、操作性に関していくつかの問題が指摘されていた。1.1のバージョンアップにより、Windows〜Windows間だけではなく、Linux〜Linux間、Linux〜Windows間でも動的な共有空間に基づくコミュニケーションが可能なプラットフォームへと進化した。また、前回の1.0βと比べ、LinuxとWindowsが混在したネットワーク環境環境の中でも、共有空間を動的に作成、消滅、分離、合併する機能が追加され、さらにカメラやマイクからのストリーミングデータをリアルタイムに共有することも可能になった。
同プロジェクトによると、PCベースだけではなく、携帯電話対応フレームワーク(のα版)も開発が終わり、携帯電話によるチャットや画像の共有が技術的に可能になったとしている。このα版の機能は、次期のフレームワークのリリース時に搭載する予定。
SOBAはプロジェクトは京都大学数理解析研究所の中島玲二教授をプロジェクトリーダーとし、オムロン、NTTコムウェアの企業グループで構成される産学協同の研究プロジェクトで、P2P技術をベースに日本独自のブロードバンド基盤を構築することを目的としている。
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SOBAプロジェクト
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