ミラクルが「紅旗」と提携、プラットフォーム共通化へ
2004/1/8
日本オラクルの子会社で、NECなども出資するミラクル・リナックスは、中国の大手Linuxディストリビュータ、レッドフラッグソフトウェア(中国名:北京中科紅旗軟件技術有限公司)とLinux OSの共同開発で提携したと発表した。ミラクルは2003年9月に韓国のセキュリティベンダと提携し、韓国内での自社製品の販路を開拓するなどアジア進出を進めている。米国のRed Hat、欧州のSuSEに対抗し、アジアでミラクル主導のLinux市場を作るのが狙いだ。
ミラクルとレッドフラッグは、Linux OSのカーネル、ライブラリ、パッケージ群などをオラクルの中国開発センターで共同開発する。共同開発の成果物「Asianux」は両社製品のプラットフォームとして採用され、それぞれのブランド名「Red Flag DC 4.1」「MIRACLE LINUX V3.0」として出荷される。Asianuxに関する各ハード、ソフトの動作検証はオラクルの中国開発センターで行われる。ミラクルとレッドフラッグはプラットフォームを共通化し、ハード、ソフトベンダが検証作業に関するコスト、時間を削減できるようにする。ハード、ソフトベンダの開発負担を低減し、両社製品のサポートが広がることを期待している。
ミラクルとレッドフラッグ、オラクルの3社は、Red Flag DC 4.1、MIRACLE LINUX V3.0を利用する日中のユーザーに対してサポートを提供する、共同サポートセンターを開設する。また、ミラクルは、デスクトップ向けLinuxで強みを持つレッドフラッグと協調し、日本でのデスクトップ向けLinux市場への参入の機会を探る。
(編集局 垣内郁栄)
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ミラクル・リナックスの発表資料
レッドフラッグソフトウェア
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