WebブラウザだけでPCを遠隔操作、英NetSupport
2004/1/30
英NetSupport 社長のアル・キングスレー氏 |
英NetSupportの日本法人PCIパシフィックは、電子商取引サイトなどにアクセスしたユーザーのWebブラウザ上に、別に待機したオペレータのPC画面を表示するリモートコントロールソフト「NetSupport Manager for EC ショールーム版」を発売すると発表した。NetSupport 社長のアル・キングスレー(Al Kingsley)氏はユーザーにストレスを感じさせないレスポンススピード、ファイアウォールを設置している企業でも手軽に導入できる点を強調した。
ユーザーは電子商取引サイトを経由して、オペレータのPCにアクセスする。オペレータのPCの画面がユーザーのWebブラウザに表示され、商品説明を聞いたり、サービスのプレゼンテーションを見ることができる。VoIPに対応し、オペレータと会話しながら利用が可能。ユーザーのWebブラウザに表示しているオペレータのPC画面は、ユーザー、オペレータの双方から操作可能で、ユーザーは利用法が分からないソフトをオペレータに代わり操作してもらうことができる。電子商取引サイトだけでなく、コンタクトセンターのサポート業務でも利用できるとしている。
NetSupport Manager for ECは、ユーザーがWebサイトにアクセスするとプラグインがWebブラウザに自動でインストールされる。別のソフトをインストールする必要がなく、ユーザーの負担を減らすことができる。対応するWebブラウザはInternet Explorer 5以上。足回りはADSLなどのブロードバンド回線が必要。ユーザーからリモートコントロールを受けるオペレータ側には、ファイアウォールを越えるためにグローバルIPアドレスを持つゲートウェイサーバを設置する必要がある。
NetSupport Manager for ECはユーザーにリモート接続させるオペレータ数で課金する仕組み。1オペレータ当たり年間60万円となっている。NAT配下のPCでもリモート接続させることができるため、オペレータは在宅など社外からでもサービスを提供できる。PCIパシフィックでは年間2億円の売り上げを見込んでいる。NetSupport Managerの技術を利用し、企業向けにビデオ会議ができるシステムも近く発表するという。
(編集局 垣内郁栄)
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