「オフショア開発はリスキー」というEDSは“ベストショア開発”
2004/4/1
EDSジャパン 代表取締役副社長&COO ダグラス・ファウラー氏 |
コストが安い海外にシステム開発をアウトソーシングするオフショア開発について、EDSジャパンの代表取締役副社長&COO ダグラス・ファウラー(Douglas M. Fowler)氏は、「1つの施設の機能を1つの場所に移すオフショア開発は、移転先の政情不安や為替変動などリスクが高い」と指摘したうえで、「EDSではオフショア開発に対して“ベストショア開発”を企業に提案している」と説明し、他社サービス事業者との違いを強調した。
EDSのベストショア開発とは、インド、中国など特定の国にシステムの開発拠点を設けて、アウトソーシングするのではなく、「その時々に最も適切な場所へ開発をアウトソーシングすること」(ファウラー氏)。EDSはベストショア開発の拠点として世界各地に11のソリューションセンターを持っており、顧客に対して最も適したソリューションが提供できるセンターを選んで開発する。センターはコストが高いと思われる米国やカナダ、オーストラリア、ヨーロッパなどにもある。
EDSが現在提供する主なサービスは5つ。企業のIT戦略、ビジネスプロセスの効率化を提案するコンサルティング、ITインフラの提供や運用管理を請け負うITアウトソーシング、ERP、CRMなどアプリケーションの開発、運用を行うアプリケーションサービス、企業の人事や財務などを一括して請け負うビジネス・プロセス・アウトソーシング(BPO)、子会社のA.T.カーニーが行う戦略コンサルティング。ファウラー氏によるとBPOがEDSの中で最も成長率が高いという。ファウラー氏はまた、国内の重点分野として通信、製造、金融向けのサービスにフォーカスする考えを示した。
(編集局 垣内郁栄)
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