Small Business Serverは「MS製品の中でも最も成功」

2004/4/2

米マイクロソフトの中小規模法人向けソリューション、パートナーグループ担当 シニアバイスプレジデント オーランド・アヤラ氏

 米マイクロソフトで中小規模企業向けソリューションとパートナー支援を担当するシニアバイスプレジデント オーランド・アヤラ(Orlando Ayala)氏は4月1日、米国で2003年10月、国内で2004年2月に出荷開始した中小規模企業向けのサーバ製品「Windows Small Business Server 2003」について、「すでに世界で15万本以上が出荷された。マイクロソフトの製品の中で最も成功している製品だ」と述べ、同社の中小規模企業向けビジネスが順調にいっていることを強調した。

 アヤラ氏によると、SBS2003は国内でも好調。SBSの前バージョンと比較して発売後1カ月のライセンス数は44%多いという。「日本でよい弾みがついた」と述べ、今後のさらなる拡大に期待する姿勢を示した。「SBS2003は中小規模企業がわずか数分でサーバ、電子メール、コラボレーション、ポータル、データベースのインフラを作れるようになる」と説明。「インストールは17分で完了。ベリーシンプル!」と強調した。

 アヤラ氏はマイクロソフトが進める中小規模企業向けビジネスについて、研究開発、パートナーシップなどが重要と指摘。中小規模企業に対する融資を含めた総合的なソリューションも、中小規模企業の市場を拡大するために有効と説明した。中小規模企業向けの融資は国内でも、マイクロソフトがオリックス、ダイヤモンドリースと共同で開始している。

 さらにアヤラ氏は中小規模企業のIT化を推進するためには「カスタマ・コネクション」が重要と述べた。中小規模企業の担当者がマーケティングツールやドキュメントのひな形の入手、ITに関する相談、製品の購入などができるポータルサイト。アヤラ氏は「マイクロソフトはスモール・ビジネス・ポータルとしてWeb上で展開している」としたうえで「顧客企業とパートナー企業を効率的につなげることができる。日本でも重要になるだろう」と述べた。

(編集局 垣内郁栄)

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