ピープルソフトで生き続ける旧J.D.エドワーズ製品
2004/6/4
ピープルソフトの日本・アジア パシフィック プロダクト&インダストリ ソリューション ディレクター レイ・クロス氏 |
ピープルソフトの日本・アジア パシフィック プロダクト&インダストリ ソリューション ディレクター レイ・クロス(Ray Kloss)氏は6月3日、J.D.エドワーズ買収後に3製品となった業務アプリケーションのラインアップについて「今後も3つのプロダクトファミリは維持する」と述べ、企業の規模や業種に合わせて製品を使い分けていく考えを示した。
ピープルソフトは現在、旧ピープルソフト製品を再構成した「PeopleSoft Enterprise」、旧J.D.エドワーズ製品の「PeopleSoft EnterpriseOne」、旧J.D.エドワーズのIBM iSeries向け製品だった「PeopleSoft World」の3製品を展開している。PeopleSoft Enterpriseは政府や自治体、サービス産業向けを得意とする業務アプリケーションで主に大企業が対象。PeopleSoft EnterpriseOneは製造業や流通業などの企業に適していて、中規模企業から大規模企業まで広くカバーする。
クロス氏よると、世界展開している企業の中には本社ではPeopleSoft Enterpriseを利用、支社ではPeopleSoft EnterpriseOneを採用など統一されていないケースがあるという。しかし、ピープルソフトではこのようなバラバラのケースでも1つの業務アプリケーションに統一することは考えていないようだ。統合でするのではなく、ポータルやビジネスプロセス管理のテクノロジを利用することで、業務アプリケーション間の差異をなくして、ユーザーに対して同一の製品を利用しているように見せるのが戦略だ。
J.D.エドワーズを買収した一方でオラクルから買収提案を受けるなど2003年は話題が多かったピープルソフト。クロス氏は「ピープルソフトは日本で急成長を続けている」と述べ、好調をアピールした。競合企業に対しても「ピープルソフトのTCOはSAPと比較して51%、オラクルと比較して25%低い」と主張するなど強気なところをみせた。
(編集局 垣内郁栄)
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