「大和魂は流行らない」、フルークのトラブルシューティング

2004/6/9

フルーク ネットワークス 営業マネージャの山本道武氏

 フルーク ネットワークスは6月8日、有線・無線ネットワーク監視ツール「OptiViewII 統合型ネットワーク・アナライザー」をリリースしたと発表した。同製品は、2001年にリリースしたポータブル・ネットワーク・アナライザー「OptiView」のネットワーク監視とトラブルシューティング機能を強化したもの。標準価格は235万円から。

 「OptiViewII 統合型ネットワーク・アナライザー」最大の強化ポイントは、異なるVLANを超えて監視、分析、最適化が可能になった点。WANおよび有線/無線LANでの利用も可能となった。複数のブロードキャスト・ドメイン環境に適応したことで、例えば、本社に設置した同製品で、支社のネットワーク・トラブルも検知可能となった。

 フルーク ネットワークス 営業マネージャの山本道武氏は、「OptiViewII 統合型ネットワーク・アナライザーのタッチ画面操作は、3Kbpsの通信速度で利用でき、1000ノードの拠点では、わずか5分〜15分でトラブル検知が可能だ。WANでつながれた別の拠点の場合でも、1時間未満でトラブルが検出できる」と、同製品の優秀さを強調する。

 管理者向けに強化された機能としては、ネットワーク管理者に最適化のための情報を提供できる点が挙げられる。山本氏は「例えば、VLANのセグメント設定でポートの振り分けが間違っているとする。この場合、タッチ画面操作でその問題を簡単に検出でき、解決方法を管理者に提供してくれる。管理者向けに視覚化機能を強化し、VLANを超えて監視などが利用できるようになったことは、管理者が従来のような『大和魂でトラブルシューティングをする』というケースを解消する」と話す。

(編集局 富嶋典子)

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フルーク・ネットワークス

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