富士通、リッチクライアント開発フレームワークの実力
2004/6/26
富士通はJavaベースのリッチクライアントシステムを構築するためのアプリケーションフレームワーク「Client J Framework」を6月25日に発売した。フレームワークを提供することで開発作業が低減され、通常のツールを使って開発することと比較して開発期間は30〜50%短縮できるという。
Client J Frameworkは、富士通の総合システム開発体系「SDAS」(エスダス)の一環として提供する。SDASにある中核のアプリケーションフレームワーク「B2.Sframework」のJava関連ツール、リッチクライアント関連ツール、構築サービスを一体化した。Webアプリケーションサーバ側のアプリケーションと、クライアント側で動作するJavaアプレットを開発できる。
Client J Frameworkはリッチクライアントシステムにおける画面遷移制御やイベント制御を担当する制御ロジックのフレームワークを用意し、開発者が一から開発しなくてもよいようにしている。開発者は画面と処理ロジックの開発に専念でき、高品質なシステムを短期間に開発できるという。
また、Client J Frameworkを使えば画面遷移を開発する際、業務ロジックを作成する必要がない。フレームワークに従って簡単な定義を設定するだけで開発できる。リッチクライアント・アプリケーションで画面上のボタンを押下した場合に発生するイベントの業務ロジックへの振り分けも、簡単な定義で実現できるという。
Client J Frameworkの開発ライセンスは100端末で利用する場合で、1端末当たり30万円。運用ライセンスは1000端末で利用する場合で、1端末当たり2万8500円。Client J Frameworkの開発、運用には別に富士通の統合開発環境「Interstage Apworks」が必要。富士通は今後3年間で100社の導入を目指す。Client J Frameworkを利用したリッチクライアント開発の設計支援サービス、導入・教育サービスも7月中旬から提供する。価格はそれぞれ200万円から。
(編集局 垣内郁栄)
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