無線LANでゲットする丸の内オシャレ情報
2004/7/13
NTTコミュニケーションズ、NEC、三菱地所の3社は、無線LANのアクセスポイントから得られるユーザーの位置情報とユーザー個別の属性情報を組み合わせた情報提供サービスのトライアルを7月15日に東京・丸の内を中心に開始する、と7月12日に発表した。NTTコミュニケーションズのユビキタスサービス部 企画グループ 担当部長 細井浩之氏は「無線LANを使ってパーソナライズ情報を配信するのは日本初ではないか」と述べたうえで「トライアルでは情報配信のビジネス性を探り、他社の無線LANサービスとの差異化を図りたい」と語った。
NTTコミュニケーションズのユビキタスサービス部 企画グループ 担当部長 細井浩之氏 |
トライアルはNTTコムの公衆無線LANサービス「ホットスポット」とNECのパーソナライズ情報配信プラットフォーム「TPOCAST」、三菱地所が運営する丸の内のコミュニティサイト「Marunouchi.com」を組み合わせる。トライアルに登録したユーザーがホットスポットにアクセスすると、そのユーザーが利用しているアクセスポイントの位置、時刻、そしてあらかじめ登録してあるユーザーの性別、年齢などから割り出された最適のショップ情報が、ホットスポットのポータルサイトに表示される。
ポータルサイトに表示されるのは食事、おしゃれ、買い物、暮らし、楽しみ、仕事の6カテゴリに分類された丸の内のショップ情報。ショップ情報はMarunouchi.comが提供。ユーザーの現在位置と、性別などの属性情報で表示されるショップの内容は変化する。またどのショップの詳細を見たかをTPOCASTのサーバが記録し、ユーザーの好みを分析。そのユーザーの好みに合う店舗をリストの上位に表示する。
表示されるのはアクセスポイントの半径1キロにあるショップの情報。細井氏によると今回トライアルを行う東京の丸の内、大手町、神田、新橋、日本橋エリアには約80のアクセスポイントがあり、ユーザーが無線LANを接続するとアクセスポイントごとの緯度、経度がTPOCASTのサーバに送信される仕組みになっている。
トライアルは10月15日までの予定。ホットスポットの既存ユーザーから1000人のモニターを集める。トライアルでの利用状況やユーザーの反応を見て商用化を検討する。
(編集局 垣内郁栄)
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NTTコミュニケーションズの発表資料
NEC
三菱地所
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