ITコーディネータを御社に派遣します、トランスコスモス

2004/7/15

 トランスコスモスはITコーディネータの事業協同組合「ITマネジメント・サポート協同組合」と提携し、企業のITシステムの運用管理を簡易診断する新サービスを7月14日に開始した。運用管理の弱点を補うサポートメニューも用意。トランスコスモスのサービス統括 サービス企画本部 サービス推進部 営業推進部長 兼 ITMSソリューション部長 宮原譲氏はITコーディネータと協力することで、「IT戦略の立案など上流から運用管理の実行まできちんと面倒を見られる」とアピールしている。

 
トランスコスモスのサービス統括 サービス企画本部 サービス推進部 営業推進部長 兼 ITMSソリューション部長 宮原譲氏

 システム運用管理の簡易診断ツールはCOBIT、ITILなど運用管理の標準をベースにITコーディネータとトランスコスモスが作成。顧客企業の担当者による自己診断とITコーディネータによるヒアリングで運用管理が効率的に行われているかを診断する。診断はユーザーサポート、問題管理、構成管理、サービスレベル管理などITILに基づく運用管理の9項目について行う。診断結果はこの9項目について6段階の成熟度と、個別の診断コメントで報告される。診断から報告までは約2週間。簡易診断サービスは25万円から。

 トランスコスモスが提携したITマネジメント・サポート協同組合は独立系のITコーディネータが約50人所属する組合で、そのうち13人が運用管理の簡易診断サービスに参加する。

 トランスコスモスでは簡易診断サービスを受けた企業に対するサポートメニューも用意している。診断で明らかになったウィークポイントを補う内容がメインで、上流から実際の運用管理までサービスを提供する。サービスの1つである「情報システム部門サポート」では情報化戦略の策定やビジネスアーキテクチャ策定、ドキュメンテーション、情報システム部員の能力レベルアップなどを支援する。「システム計画・調達支援」では情報化戦略の策定に加えて、業務分析や要求仕様の取りまとめ、RFPの作成、システム選定などシステム導入・構築の上流部分を支援する。「部門シスアド」のサービスでは、企業の業務部門にトランスコスモスのスタッフやITコーディネータが常駐し、システム活用や調達、部門内システムの運用管理などを担当する。サービス価格は月200万円から。

 宮原氏は新サービスについて「ITコーディネータは上流から半常駐による実際の運用管理まで、現実に必要とされるサービスを提供できる」と説明。「一般的なコンサルティングファームと比較して、低価格でより実践的なことを提案できる」と述べた。

(編集局 垣内郁栄)

[関連リンク]
トランスコスモスの発表資料
ITマネジメント・サポート協同組合

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