ネットワークをセルフヒーリングする、パケッティア

2004/8/3

 企業ネットワークのトラフィック管理製品を開発する米パケッティアは、新しい製品戦略「セルフヒーリング・トラフィック・マネジメント・アーキテクチャ」を発表した。Webベースの帯域管理製品に、帯域の増減を自動的にコントロールしたり、アプリケーション利用の優先順位に基づき自動調整する機能を追加する。

米パケッティア マーケティング バイス プレジデント デビット・パグリア氏

 米パケッティア マーケティング バイス プレジデントのデビット・パグリア(David Puglia)氏は、帯域コントロールの自動化を図る新戦略を「アダプティブ・リスポンス・テクノロジ」と説明。企業のWebサイト上を流れる帯域の変化をリアルタイムにモニタリングし、アプリケーションやIPアドレスなどによって優先付けする。ダイナミックに帯域を管理したり、インテリジェントなデータ圧縮も可能だという。

 パグリア氏は、「データセンターを利用する企業では、ネットワーク管理をするための人手が必要。新製品の進化したモニタリング機能を使えば、自動的にトラフィックのパフォーマンスをモニタリングし、リアルタイムにネットワーク上の問題を解決することができる。管理者の業務を軽減するだけでなく、問題が発生した後の調整にかかる時間を大幅に短縮する」と述べた。

 また、パグリア氏は、PtoPトラフィックやウィルスなどの企業セキュリティへの脅威に対しても、パケッティアの新製品が有効だと主張した。「例えば、あるIPアドレスから膨大なトラフィックが流れていることを検知した場合、それを脅威として遮断ことが可能だ」と述べた。特にパケッティア製品とセキュリティ・ゲートウェイを組み合わせることで、企業のセキュリティをさらに強化するとアピールした。

 新アークテクチャ組み込んだ新製品は、パケッティアの帯域管理製品の新バージョンとして2004年9月にリリースされる予定。既存製品の保守契約を結ぶユーザーは、追加料金なしでアップグレードできる。

(編集局 富嶋典子)

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