「業界最高のポート密度」、フォーステンの新モジュール
2004/9/15
フォーステン ネットワークスは最大で672の1ギガビット・イーサネットポートと56の10ギガビット・イーサネットポートを搭載可能にする同社スイッチルータ用の新モジュールを9月14日、発表した。フォーステンでは「業界最高のポート密度をワイヤレートで提供できる」として“業界初”をアピールしている。
新モジュールはフォーステンのスイッチルータである「E300」「E600」「E1200」用の製品。新モジュールは新開発のアーキテクチャ「TeraScale」を採用した。1秒間に10億パケットの処理が可能で、ハードベースによるIPv6のワイヤレートでのフォワーディングにも対応している。TeraScaleは将来の100ギガビット・イーサネットの到来を見越して開発したアーキテクチャで「100ギガビット・イーサネットまで拡張可能」という。
フォーステンが発表した新モジュールは以下の8製品。
「E300」向けモジュール
- 2ポートの10GbEモジュール(XFP対応)「LC-EF3-10GELW-2P」
- 24ポートの1GbEモジュール(SFP対応)「LC-EF3-1GE-24P」
- 48ポートの10/100/1000 Base-Tモジュール「LC-EF3-GE-48T」
- ルーティング・プロセッサ・モジュール 「LC-EF3-RPM」
「E600/E1200」向けモジュール
- 4ポートの10GbEモジュール(XFP 対応)「LC-EF-10GELW-4P」
- 48ポートの1GbEモジュール(SFP対応)「LC-EF-1GE-48P」
- 48ポートの10/100/1000 Base-Tモジュール「LC-EF-GE-48T」
- ルーティング・プロセッサ・モジュール 「LC-EF-RPM」
フォーステン ネットワークス CEO兼社長のマーク・ランドル氏 |
フォーステン CEO兼社長のマーク・ランドル(Marc Randall)氏は、スイッチルータのポート密度について「ポート密度を高めることでスイッチルータを統合でき、設備投資や運用コストの削減ができる」と説明した。フォーステンの試算によると、5台のスイッチルータで270ポートを運用するネットワーク設計と、フォーステンの新モジュールを搭載した1台のスイッチルータで270ポートを運用する場合と比較すると、フォーステンのスイッチルータのほうが投資コストで75%低く、消費電力を81%低減、ラックスペースを80%減らせるという。
新モジュールの価格は、E300向けの2ポートの10GEモジュールの場合で440万円から。今秋から順次出荷する。ランドル氏は「ビデオオンデマンドやCRMのアウトソーシングの広がりでインターネットのトラフィックは増加しつつある」として通信キャリアや研究機関に加えて、エンタープライズ、コンシューマ向けにさまざまなアプリケーションを提供するサービスプロバイダ向けの販売にも力を入れる方針を説明した。
(編集局 垣内郁栄)
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フォーステン ネットワークスの発表資料
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