「SAP導入のすべての文書を作成、管理」、RWD
2005/1/14
RWDテクノロジーズジャパンは1月13日、SAP導入プロジェクトに関するドキュメントの作成、管理、公開を行うソフトウェアの新版「RWD Info Pak 5.3 Suite」をSAPジャパンを通じて2月1日に販売開始すると発表した。RWD Info Pakの従来のバージョンではSAPのオペレーションマニュアルの作成が主な機能だったが、新版ではパラメータの設定仕様書など「プロジェクトに関係するすべてのドキュメントを作成、管理できる」(RWDテクノロジーズジャパン 代表取締役社長 吹田順一郎氏)という。
RWDテクノロジーズジャパン 代表取締役社長 吹田順一郎氏 |
RWDテクノロジーズジャパンはSAPのエデュケーションパートナーで、マニュアル作成やトレーニング、ヘルプデスクなど「SAPをエンドユーザーに浸透させる観点からサポートを提供している」(吹田氏)。
RWD Info Pakは12のコンポーネントで構成。コンポーネントはドキュメントの作成、管理、公開の3グループに分かれている。作成グループの6つのコンポーネントでは、SAPのユーザーインターフェイスのキャプチャやドキュメントの編集が可能。Microsoft Wordと連携し、SAP上で作業をするだけで、Word文書にキャプチャ画像やドキュメントが挿入される。作成したドキュメントをPDFなど別のファイルフォーマットに変換するコンバート機能もある。吹田氏は「RWD Info Pakの導入でドキュメント作成時間は従来の2〜3割に減る」と説明し、効率化のメリットを強調した。
新版の売りは管理グループの4コンポーネント。ドキュメントの仕様を設定し、複数の導入パートナーが作成するドキュメントでもフォーマットや品質を統一できる。用語の定義文を自動挿入する機能もある。吹田氏は「ツールの管理機能で強制的にドキュメントの仕様を統一する。大規模なプロジェクトでは、複数の導入パートナーがドキュメントを作成するなどで仕様に混乱が生じることがあるが、RWD Info Pakを使えばエンドユーザーの側に立ったドキュメントを提供できる」と述べた。
公開グループの2コンポーネントは、SAP用のオンラインヘルプを作成するコンポーネントと、ドキュメント公開用Webサイトを作成するコンポーネントがある。オンラインヘルプ作成用コンポーネントは、Webサイト上のドキュメントとSAPの画面を関連付けることが可能。SAP画面上でヘルプをクリックすると、その画面に対応するドキュメントが表示される。Webサイトを作成するコンポーネントは、ページの自動作成が可能で、見やすいWebサイトを簡単に作成できるという。
価格はソフト本体とトレーニングで300万円から(150ユーザー)。RWD Info Pakの前バージョンのユーザーは、1ユーザーあたり1000円でアップグレードできる。RWDテクノロジーズジャパンは2005年中に60社の新規ユーザーを獲得し、累計のユーザー数を150社まで伸ばすことを目指す。
(@IT 垣内郁栄)
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