IT部門を4タイプに分類、ベリングポイントの新ITコンサル
2005/1/19
ベリングポイント ITアーキテクチャ戦略グループ マネージング ディレクター 原田龍一氏(左) |
ベリングポイントは1月19日、企業のIT部門の現状を評価・診断するコンサルティングサービス「ITエンパワード分析」を2月1日から開始すると発表した。このサービスは同社の包括的な分析体系「IT QuickScan」の一部。「IT戦略」「プロセス」「技術」「コスト」「組織」の5つの観点から企業のIT環境の可視化を図るのが「IT QuickScan」だが、「ITエンパワード分析」を行うことで、「IT部門のIT活用度とケイパビリティの評価を行い、ビジネスに対する総合的な貢献度を測りながら、目指すべき方向性を明らかにすることができる」(ITアーキテクチャ戦略グループ マネージング ディレクター 原田龍一氏)。
要は、IT部門がいまどういう状況にあり、全社のビジネス戦略においてどのような位置付けを占めているのか、もし、IT部門が戦略上不適格なスペックで、しかも違う方向性を歩んでいるとしたら、それを是正する行動を支援する、というのが「ITエンパワード分析」ひいては「IT QuickScan」の機能だ。
顧客企業のIT部門に「ITエンパワード分析」を適用する場合、同社は社内スタッフ(経営層も含む)にヒアリング調査を実施し、大きく4つのポジションに区分けする。
IT部門を定義し直さなければいけない状態にある場合は「パラダイムシフト」型である。つまり、技術マネジメント全般、IT部門を担当する人員のスキルや知識などの活用能力の両面とも乏しい状態を指す。個々のITスキルや知識は高いが、マネジメントが機能していないタイプは「スペシャリスト」型と定義される。そして、ITにかかわる技術マネジメント力は高いが、人材、知識、スキルが乏しい状態を「マネージメント」型とする。そして、高いITスキルと知識を備え、なおかつIT戦略を中心とする技術マネージメントも高いレベルで実現できるIT部門は「ビジネスエンパワード」型とされる。
このそれぞれのポジションに必ずしも優劣があるわけではない。企業のビジネス戦略がそれぞれ違うように、IT部門の性質も企業によって違う。「ITエンパワード分析」を含む「IT QuickScan」は、自社のIT部門の現状を把握し、ビジネス戦略策定のデータを手にするためのツールとしての位置付けと考えるのが適当だろう。同社によると、(「ITエンパワード分析」を含む)「IT QuickScan」のコンサルティング期間は約8週間、2000万円の価格を想定している。
(@IT 谷古宇浩司)
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