クライアント管理で究極の漏えい対策、インテリシンク

2005/2/16

 インテリシンクは個人情報の漏えい対策などクライアント管理機能を向上させた「Intellisync Mobile Suite」(IMS)の新バージョン「Ver.6.2J」を2月15日に出荷開始した。インテリシンクの代表取締役社長 荒井真成氏は2004年10月に発売したIMSの前バージョン6.0について「引き合いが多く、世界市場では四半期ごとに売り上げが2倍近く伸びている」と説明。6.0のフィードバックをユーザーから受けて「重要と思われる機能を6.2Jに追加した」と述べた。

インテリシンクの代表取締役社長 荒井真成氏

 IMS 6.2Jはクライアント管理機能の「System Management」が追加された。クライアントを紛失したり、盗難されても情報が漏れないようにサーバ側からリモートでクライアントの通信接続を不能にしたり、PIMや電子メールのデータを削除できるようにした。指定したファイルを削除したり、デバイスのハードリセットをリモートでかけることもできる。

 ただ、IMS 6.2JのSystem Management機能は、利用するクライアントによって機能に違いがある。PIMや電子メールのデータを削除できるのは、「Windows Mobile 2002」「Windows Mobile 2003」を搭載したPocket PCと、「OS 7.0 UIQ」「Series 60」を搭載したSymbianベース、またはSyncML準拠の携帯電話。Windows PCでは利用できない。指定ファイルの削除はWindows PC、Pocket PCで利用できる。ハードリセットはPocket PCのみ対応する。クライアントをIMS 6.2Jのサーバに接続させない制限は、Windows PC、Pocket PC、携帯電話で利用できる。

 IMS 6.2Jはファイルをサーバ側からクライアントに配信する「File Sync」機能も追加された。元ファイルの変更を検知し、自動でファイルを再配信する機能などがある。

 IMSのSystem Managementは1ライセンス当たり9450円から。File Syncも9450円から。携帯電話、PDAのWebブラウザからグループウェアのサーバにアクセスして、電子メールを読み書きする従来からの機能もある。それぞれ最小50ライセンスから利用できる。

(@IT 垣内郁栄)

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