中小企業のストレージ容量は8年前の大企業と同じ?
2005/5/20
EMCジャパンは5月19日、中堅・中小企業にシンプルなストレージソリュ―ションを販売する戦略「Making Storage Simple」を発表した。また、新戦略に合わせて小規模化した4ノード構成のストレージ「Centera」を発表した。EMCでは、従来の大企業中心の営業活動から中小企業もターゲットに入れた販売を、パートナー企業と共同で強化していく。
EMCジャパン マーケティング本部長 西澤伸樹氏 |
一方で、中堅企業ではやはり大企業ほど予算を取れない事情などから、「導入しやすい価格帯での構成」が重要になる。そこで、EMCではユーザーニーズを細かく分析し、用途に合わせてうまく製品やソリューションを組み合わせてサービスを提供していくという。このようなユーザーニーズを細かく拾い上げる営業活動は「直販では拾い切れないため、パートナーとの協業が重要となる」(西澤氏)ことからも、新戦略の下ではパートナーとの協業を一層強めていく方針だ。
EMCジャパン マーケティング部 雨堤政昭氏 |
新たに発表されたCenteraは、従来最低でも8ノード+ラックでしか構成できなかったアーカイブソリューションを、中小企業向けにスリム化して4ノードから提供するというもの。機能は従来のCenteraとまったく同じだという。Centeraは、コンプライアンスに求められている要件を満たすために、「WORM(Write Once Read Many)」や「自己修復、自己構築」機能を搭載。容量は4ノードで2.2Tbyteを実現している。価格は800万円から。
西澤氏は、「4月に施行された個人情報保護法などのコンプライアンスは、大企業だけでなく中堅・中小企業にも同様に求められる。これらの理由から今後、中堅企業ではさらにアーカイブやストレージの需要は増していくだろう」と説明し、新戦略の効果に自信を見せた。
(@IT 大津心)
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EMCジャパン報道発表資料
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