RFIDはまだまだこれから〜IIJとHPが協業
2005/8/2
インターネットイニシアティブ(IIJ)とアイアイジェイテクノロジー、日本ヒューレット・パッカード(HP)の3社は8月1日、RFID(無線ICタグ)の国際標準規格であるEPCglobal Networkに準拠したRFIDプラットフォームの実用化に関して協業すると発表した。3社で共同研究を進め、企業間の国際物流における実用に耐える「グローバル・リアルタイム SCM」を提供するとしている。
IIJ 代表取締役社長 鈴木幸一氏 |
一方の日本ではUHF帯電波(952〜954MHz)が、2005年4月にRFID用途に対して開放されたばかりであり、「米国よりもかなり遅れているのが実情だ」(日本HP 専務執行役員 営業担当 飯塚雅樹氏)と分析。今回の協業によって研究を進め、日本におけるRFIDのイニシアティブを取りたい考えだ。HPでは、北米の拠点でRFIDを活用した実験を行っているが、2006年には東南アジアなどの生産拠点にまでRFIDを普及させたいとしている。
日本HP 専務執行役員 営業担当 飯塚雅樹氏 |
IIJ 代表取締役社長 鈴木幸一氏は、「現在のRFIDは誰が儲けるのか分かりにくいが、それはインターネットの黎明期も同じだった。現在はインフラを育てる時期であり、長い目でビジネスにしていきたい」と現状を分析。「今回の協業によって具体的な事例を進めて、標準化を推し進めていきたい。実際に事例を積み重ねることこそが、標準化を最も推し進める手段だと思う」と語り、事例を重ねることで日本における標準化のリーダーシップを取っていく考えを示した。
(@IT 大津心)
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IIJ発表資料
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