“先駆者”サンがRFIDに本腰、開発センターを本社に開設

2004/6/24

 サン・マイクロシステムズは無線ICタグ(RFID)を使ったサプライチェーンの構築や実証実験ができる顧客、パートナー向けの施設「Sun RFIDデザインセンター」を東京・用賀の同社本社内に開設すると6月23日に発表した。開設は7月1日。同社 代表取締役社長 ダン・ミラー(Dan Miller)氏は「RFIDの実装に特化したサービスを提供したい」と述べ、実ビジネスを視野に入れたセンターとしていくことを強調した。

サン・マイクロシステムズ 代表取締役社長 ダン・ミラー氏

 同様のセンターは、RFIDの取り組みで先行する米ウォルマートの納入業者向けに、米サンが米国ダラスに「RFID TEST Center」として開設。英国スコットランドにも欧州の顧客、パートナー向けに同様のセンターを設立する予定となっている。

 サンが本社内に開設するSun RFIDデザインセンターは、RFID関連のパートナー各社の協賛でRFIDのタグやリーダー/ライター、データベースソフト、ERPなどを用意。RFIDの導入を検討する顧客企業、パートナーに対して、タグの動作検証や実ビジネスをにらんだサプライチェーンのシステム構築などを支援する。サンの専任エンジニアが駐在し、「ユーザーのどんなニーズにも対応できる体制をパートナー企業と協力して整える」(同社 テクノロジー&ソリューション統括本部 執行役員 チーフ・テクノロジスト 植松裕次氏)という。RFIDを使ったシステム構築を支援するプロフェッショナルサービスも開始し、国内でのRFIDビジネスを本格化させる。

 サンは米本社が2000年にRFID標準化団体のAuto-ID Center(現EPCグローバル)に参加するなど「RFIDの先駆者」(ミラー氏)。国内でも2002年からサプライチェーンの効率化に関するRFIDの実証実験などにパートナー企業数社とともに参加している。RFIDを扱う2つのミドルウェア「Sun Java System RFID Software」も国内で2004年後半に提供を開始する予定。

 Sun Java System RFID Softwareは、RFIDリーダーで読み取った情報をフィルタリングし、重複するデータをなくしたり、ログを保存する「RFID Event Manager」と、RFID Event Managerによって整形された情報をデータベースに保存し、基幹系システムと連携させる「RFID Information Server」で構成。植松氏はサンのRFID戦略を「人とモノの認識を統合するアプリケーションを最終的には目指している」と説明した。

(編集局 垣内郁栄)

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サン・マイクロシステムズの発表資料

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