ACCESSがPalm OS開発のパームソース買収、アプリ拡充狙う
2005/9/10
組み込み向けWebブラウザ「NetFront」を開発、販売するACCESSは9月9日、米国子会社を通じてPalm OSの開発、ライセンス提供をしている米PalmSource(パームソース)を買収し、実質的な完全子会社にすると発表した。ACCESSは買収で「携帯電話向けアプリケーションの大幅な拡充が図れる」と期待している。買収総額は約358億円。
買収はACCESSが9月2日に米国に設立した完全子会社、Apollo Merger Subとパームソースを合併させることで実現する。合併時、保有株式の対価としてACCESSがパームソースの株主に対して現金を支払う。
ACCESSはパームソースの買収で、「PalmSourceが保有する優れたユーザーインターフェイス、アプリケーション、開発者コミュニティを取り込むことができる」としている。ACCESSの主力である携帯電話など組み込み機器向けのアプリケーション開発に、パームソースの技術を生かす考え。
パームソースは2005年1月、China MobileSoftを買収し、携帯電話向けのLinux技術を獲得した。現在はLinuxベースのPalm OSを開発している。ACCESSはパームソースの買収で、携帯機器向けのLinux OSや、Palm OS向けアプリケーションなどの資産も利用できるようになる。China MobileSoftの200人の開発者はACCESSの中国での研究開発にも協力し、Linuxソフトウェアの開発を行う。Apollo Merger Subとパームソースの合併は今年12月を予定している。
(@IT 垣内郁栄)
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ACCESSの発表資料
米パームソース
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