単一アーキテクチャであらゆるBI機能を提供、コグノス

2005/9/15

カナダ・コグノス バイスプレジデント ベン・プラマー氏

 コグノスは9月14日、「Cognos 8 Business Intelligence」(Cognos 8 BI)を発表した。2003年に同社がCognos ReportNetで導入したサービス指向アーキテクチャ(SOA)に基づいている。単一製品の上にさまざまなBI機能を追加したのが特徴。

 レポーティングや分析、スコアカード、イベント管理、ダッシュボードといったBI機能がリレーショナルやOLAPの区別なく、企業データに対して実行可能となった。同社によると競合製品ではタイプの異なるデータを閲覧するためには複数のツールが必要だという。Cognos 8 BIは、独自の単一メタデータ層と単一のクエリエンジンを通じて、関連データの格納されている場所を把握し、ビジネス上の課題や変動要素を網羅したビューを提供する。カナダ・コグノス バイスプレジデント ベン・プラマー(Ben Plummer)氏は「企業には業務パフォーマンスを管理したいというニーズがある」とし、今回リリースする新製品がこのようなニーズに対し、最適であることを強調した。

 経営層に対する意思決定支援、企画・財務部門での業績管理、指標管理の必要性や全社的な情報活用基盤の標準化に対して有効。日本版SOX(企業改革)法施行を契機としたデータ共有・業績開示のニーズも同社にとってはビジネスチャンスとなる。

(@IT 谷古宇浩司)

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コグノス

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