“毒舌”なしのマクニーリ氏、AMD Opteron搭載サーバを紹介
2005/9/17
米サン・マイクロシステムズのCEO スコット・マクニーリ氏 |
“毒舌”が消え去てすっかりおとなしくなった、米サン・マイクロシステムズの会長兼CEO スコット・マクニーリ(Scott McNealy)氏は9月16日、都内で記者会見をし、AMD Opteronプロセッサを搭載したサーバ/ワークステーション群を紹介した。マクニーリ氏の隣には米AMDの会長兼CEO ヘクター・ルイス(Hector de J. Ruiz)氏。2003年11月17日の戦略提携発表から培ってきた両社の関係の密接さをアピールするように、マクニーリ氏はルイス氏のプレゼンテーション前にインタビュー番組のホストのような甲斐甲斐しさを見せて、いろいろな質問を投げかけた。
新製品は3種類のラックマウント型サーバ「Sun Fire X4100サーバ」「Sun Fire X4200サーバ」「Sun Fire X2100サーバ」とタワー型ワークステーション「Sun Ultra 20 Workstation」。価格は「Sun Fire X2100サーバ」がx64サーバとしては安価な9万4000円から。これら新型のサーバは開発コードネーム「Galaxy」(ギャラクシー)「Aquarius」(アクエリアス)と呼ばれていた。
設計・開発を指揮したのは、サンの創業者の1人であり、スピンアウト後、Opteronプロセッサ搭載サーバを設計する企業Kealiaの代表だったアンディ・ベクトルシャイム(Andy Bechtolsheim)氏だ。Kealiaは2004年2月にサンに買収され、ベクトルシャイム氏は古巣でネットワークシステムズ部門のチーフアーキテクトに返り咲いた。マクニーリ氏はベクトルシャイム氏を米アップルコンピュータの最高経営責任者スティーブ・ジョブズ(Steve Jobs)氏と比較しながら、「スティーブ・ジョブズ氏はコンシューマ・エレクトロニクス分野では優れた製品を設計する人物だが、エンタープライズ・システム分野で彼(ジョブズ氏)に比肩する才能の持ち主がベクトルシャイムだ」と話す。
デュアルコアのOpteronプロセッサは、シングルコア版と同じシステム・インフラを使用して最大で2倍近い演算スループット性能をたたき出すと期待されている。ライバルのインテルに先駆けてデュアルコア・プロセッサの製品化を実現したAMDはサンと共同で、8月下旬に行われたIntel Developer Forum(IDF)会場付近において、インテルの出遅れを皮肉るため、参加者にダブル(=デュアル)エスプレッソとラテを振る舞っていた(ラテは出遅れ(late)にかけていたという)。
(@IT 谷古宇浩司)
[関連リンク]
サン・マイクロシステムズ
AMD
[関連記事]
マクニーリが語った“本当のCIO”の姿とは (@ITNews)
「コンピューティングは.NETとSun ONEに収れんされた」とマクニーリ (@ITNews)
営業体制を刷新、サンの2006年度ビジネス戦略 (@ITNews)
MS Office以外のデスクトップ環境があってもいい、サン (@ITNews)
「インテルをUターンさせた」、サンとAMDが提携効果を強調 (@ITNews)
情報をお寄せください:
最新記事
|
|