ベリサイン、運用・監視技術を吸収し、新規事業展開へ

2005/10/20

日本ベリサイン 取締役 マーケティング本部長 高橋伸和氏

 セキュリティサービスを主体とする日本ベリサインと、運用監視・代行サービスを展開してきたサイトロックの事業統合後の初めてのサービス「SiteCare for SSL」は、SSL暗号化通信に特化したWebサイト運用監視サービスだ。対象はSSL暗号化処理が行われているWebページ全般で、特に決済関連ページやアンケートフォームなどをサービス対象としている。

 サイトロックのオペレーションセンター「Reliability Operation Center」(ROC)から顧客システムをリモートで監視する。障害アラートを検知すると、まずは一時的な事象か障害かの一次切り分けを行う。その後、障害と判定した場合には顧客に対し、電話や電子メールなどで障害通知をする。顧客はWebサービスのインターフェイスを通じて状況確認を行う。

 SiteCare for SSLを皮切りとして、ベリサインは総合的な監視サービス事業の展開に踏み切る。ネットワーク監視や障害通知、システム管理といった、企業内の情報システム基盤の管理をアウトソースで請け負う事業体への転換である。従来のセキュリティ事業での強みを生かし、2006年頃まではセキュリティ色を押し出した「総合セキュリティサービスプロバイダ」を事業体のキーワードとするが、2010年には通信関連サービスへの進出など新規分野への参入も視野に入れた「インテリジェントプラットフォームサービスプロバイダ」を目指す。

(@IT 谷古宇浩司)

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