ネット詐欺、絶対被害に遭わない自信がある人は2.4%
2005/12/14
シマンテック コンシューママーケティング部 プロダクトコミュニケーションマネージャ 田上利博氏 |
シマンテックは12月13日、「インターネット詐欺」に関する調査結果を発表した。インターネット上の詐欺被害報道が増加したことで、2004年度の結果と比較してインターネット詐欺に対する認識率が上昇した。しかし、「詐欺行為に対する現実的な防御方法の認知度は低い」(シマンテック コンシューママーケティング部 プロダクトコミュニケーションマネージャ 田上利博氏)ことから、同社はさらなる啓蒙活動に力を入れていきたいとしている。
多くの回答者にとって、インターネットを利用する時の最大の不安は「銀行預金を引き出されたり、クレジットカードの不正使用によって金銭的被害を受けること」であった。回答者の74.4%がこれらの被害を“非常に不安”としている。そのほか、個人情報やログイン情報の漏えい、パソコン内のデータ損失なども半数以上の回答者が“非常に不安”としている。
これらの被害は一般にはインターネット詐欺として認識されている。その具体的な手口として認識率が高いのは「架空請求/不当請求メール」(84.4%)や「オークション詐欺」(75.1%)のような従来型の手口だ。しかし、「フィッシング詐欺」(69.3%)や「スパイウェア」(54.0%)も昨年度と比べると大幅に認識率が上昇した。「フィッシング詐欺」は前年比24.4%増、「スパイウェア」は同41.6%増の増加率である。これらの結果から、同社をはじめとしたセキュリティ対策企業の啓蒙活動が着実に成果を上げていることがうかがえる。
インターネットの詐欺行為から身を守る方法を正しく理解していると「思う」回答者は全体の41.6%と半数に満たず、「絶対に被害に遭わない自信がある」とする回答者は2.4%にとどまった。「たぶん大丈夫だと思う」とする回答者は45.2%だった。同社は「実際、女性の高年代層を中心に自信のない層は多い」とし、具体的な防御策の情報を積極的に提供していくとした。
(@IT 谷古宇浩司)
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