ネオジャパン、Ajaxを利用してWebブラウザをデスクトップのように

2006/3/7

 ネオジャパンは3月6日、米MBテクノロジーズが開発したAJAX開発フレームワーク「Bindows」を、ネオジャパンが開発する「desknet's」の開発フレームワークとして採用するほか、Bindowsの国内における独占販売契約を締結したと発表した。すでに、BindowsはWebサイト上からダウンロードできる。

ネオジャパン 代表取締役社長 齋藤晶議氏
 Bindowsは、MBテクノロジーズが開発したWebアプリケーションを開発するためのフレームワーク。AJAXを利用し、Webブラウザ上でWindowsのデスクトップアプリケーションのようなGUIを持つWebアプリケーションの開発を可能にする。また、JavaScriptで動いているため、一切プラグインをダウンロード・インストールしないで利用できる点が特徴だ。

 ネオジャパン 代表取締役社長 齋藤晶議氏は、「desknet'sの開発環境を強化する上で、『サーバOSに依存しない』『Webブラウザに依存しない』という条件の下、20社の候補が挙がった。その中から、条件を満たし、最も有能なのがBindowsだった」と語り、Bindowsを高く評価した。

 Bindowsでは、あらかじめ用意されているGUIコンポーネントを利用/改良してWebアプリケーションを開発できる点が特徴だ。このGUIコンポーネントを利用することで、Webブラウザ上でツリー構造のファイル構造やドラッグアンドドロップなどができるため、デスクトップアプリケーションと同じようなGUIを持つリッチなWebアプリケーションを開発することが可能となっている。実際の開発では、Bindowsの開発キットを利用して開発したアプリケーションをコンポーネントすると、Webサーバ向けに最適化されたJavaScriptに変換される。C言語やPHP、Perlなど開発言語を問わない点も特徴だ。

開発中のWebメールのイメージ画面。デスクトップアプリケーションのようなGUIをWebブラウザ上で実現しているところがポイントだ。ドラッグアンドドロップなどにも対応する
 ネオジャパンでは、次世代のdesknet'sへの要望として「利用の大規模化で、サーバ負荷を減らす」「高い操作性を維持しつつ、デスクトップ並みの高機能化」「シンクライアントへの対応を意識したプラットフォームへ」などが挙げられたという。これに応えるために、同社では開発環境にBindowsを選択。Bindowsに対応したコアエンジンを開発し、連携を可能にしたという。現在、同社ではBindowsを用いて作ったWebメール機能を開発中であり、近日公開予定だという。また、Bindowsを用いて開発した製品としてファイル配信ツールや、ブログ「desknet's Blog」(仮称)や「desknet's SNS」(仮称)を開発中であり、「夏までにリリースする予定」(齋藤氏)とした。

 ネオジャパンは今後、Bindowsを用いて開発した次世代「desknet's」製品群を順次リリースしていくほか、Webアプリケーション開発者やシステムインテグレータ向けにBindows開発フレームワークを販売していく。

(@IT 大津心)

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