ソーテック、“ワイヤレス”を核とした周辺機器ブランド設立
2006/6/16
ソーテックは6月15日、新たにPC周辺機器専用ブランド「comfix」(コムフィックス)を立ち上げ、PC周辺機器市場に参入すると発表した。comfixブランド第1弾商品として、USBメモリやマウスを6月下旬から出荷開始する。
ソーテック 代表取締役社長 山田健介氏 |
新ブランド「comfix」は、「computer、communication、community」のcomと、「fix:整える」を合わせた造語。「Wireless World PC」を商品コンセプトに、「ワイヤレスを核にしてラインアップを拡充させていく」(宮崎氏)という。製品は、第1弾として6月下旬より高速USBメモリ「UHシリーズ」、エントリモデル「UEシリーズ」、ワイヤレスマウス「MOWシリーズ」、レーザーマウス「MLシリーズ」の4シリーズを出荷する。その後、9月にかけて、Bluetooth対応ヘッドセットやヘッドフォン、外付けHDD(ハードディスクドライブ)、外付けODD(光ディスクドライブ)、ポインタマウスなどの発売を予定しているほか、10月以降にはワイヤレスLANカード、Skypeフォン、Blue Ray/HD DVDなどの製品を発表する予定だとした。
UHシリーズは、アルミボディの堅牢な筐体と高速なメモリを採用した高級版のUSBメモリ。容量は512MB、1GB、2GBの3種類を用意した。価格はオープン価格だが、市場想定価格は5700円〜1万7900円となっている。UEシリーズはエントリモデルのUSBモデルで、10円玉2枚相当の約9グラムという軽量さが特徴だ。容量は256MB、512MB、1GBの3種類で、市場想定価格は2900円〜9200円。
「comfix」シリーズのラインアップ。左からMOWシリーズ、MLシリーズ、UHシリーズとUEシリーズ、7月〜9月に発売予定のポインタマウス |
MOWシリーズは、2.4GHz帯を利用したワイヤレス光学式マウスで、従来の27MHz帯を使ったマウスよりも混線などが起きにくくした。また滑りにくいラバー塗装を施し、「マウスは長時間手を置いているものだ。置き心地やさわり心地を重視した」(ソーテック 周辺機器事業化特別プロジェクトリーダー 宮崎龍二氏)という。MLシリーズは従来の光学式マウスとは異なり、超高精細な1600dpiレーザーセンサーを採用したマウス。通常の大きさの「ML-001」とノートPC向けにコンパクトにした「ML-002C」の2種類が用意されている。
周辺機器ベンダとしては後発になる点について宮崎氏は、「現在、周辺機器を購入するメインのユーザーは、PCの中級〜上級のユーザーだ。PCユーザーの大部分を占める初心者ユーザーは、周辺機器を買いたいを思っても、どれを買ったらいいのか分からずあきらめているケースが多い。また、周辺機器はカタログなどで事前に調べて購入するというよりも、量販店で実際に見て、その場で選んで購入するケースがほとんどだ。このため、パッケージなどを分かりやすくする必要がある。当社では、こういった初心者ユーザーへ訴求すべく、シンプルで分かりやすいコンセプトやパッケージデザインを採用し、市場を開拓していきたい」と説明した。
宮崎社長は、周辺機器事業の売り上げ目標について「2006年6月〜2007年3月で10億円、2007年度は19億円、2008年は30億円を目標にした。利益は、大手周辺機器メーカーの税引き後利益がおおよそ5〜6%程度だと聞いている。従って、当社もそのくらいを目標にしたい。ある程度のめどが立ったら事業部制にしていき、PCと異なる新しい成長プラットフォームとして育てていきたい」とコメントした。
(@IT 大津心)
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ソーテックの発表資料
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