経営管理とBIを統合、ハイペリオンがBPM新製品発表

2006/7/7

 ハイペリオンは7月6日、経営管理アプリケーションとビジネス・インテリジェンス(BI)を同一のプラットフォーム上で統合したビジネス・パフォーマンス・マネジメント(BPM)の新製品「Hyperion System 9」の日本語版を8月末に出荷開始すると発表した。

 

米ハイペリオン・ソリューションズのアジア太平洋地域担当副社長 セバスチャン・マロット氏

 米ハイペリオン・ソリューションズのアジア太平洋地域担当副社長 セバスチャン・マロット(Sebastien Marotte)氏は「日本版SOX法がすぐそこに迫っている日本企業は、System 9を利用することで業績の可視性とインサイト(洞察)を得ることができる」と話した。

 System 9はモジュール型のアーキテクチャを採用し、自社に必要な機能を組み合わせて利用できる。経営管理では予算のプランニングとモデリング、財務連結、スコアカードなどのモジュールを利用可能。BIではダッシュボード、財務分析・業務分析ツール、レポーティングなどのモジュールをそろえる。

 それぞれの機能はWebブラウザベースで利用するが、複数のモジュールを単一のインターフェイスで操作できる「ワークスペース」を採用。ワークスペースはユーザーごとにカスタマイズ可能で、レポート作成などに生かすことができる。

 Microsoft Officeとの連携も強化し、ワークスペースからデータをOffice製品に直接出力できるようにした。米ハイペリオンの製品マーケティング担当シニアディレクター ジョン・オルーク(John O'Rouke)氏「真のBPMシステムとしてシングルポイントエントリを実現する」と説明した。

 System 9の最小構成価格は約200万円から。ユーザー単位またはCPU単位での販売。BIだけを購入することも可能で、最小構成価格は約200万円から。

(@IT 垣内郁栄)

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ハイペリオンの発表資料

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