ELEVEN-UP、“次世代オンラインゲーム”構想を発表

2006/8/2

「ゴルフだいすき!」広告キャラクターの上戸彩さん
 ソフトバンクグループのELEVEN-UP(イレブンアップ)は8月1日、オンラインエンターテインメントサービス「Gプラネット構想」を発表。第1弾としてオンラインゴルフゲーム「ゴルフだいすき!」の限定先行テスト参加者の募集を8月4日より開始すると発表した。

 Gプラネット構想とは、誰もが安心して楽しむことができる遊び場をオンライン上に作ることで総合エンターテインメントサービスを提供していくというもの。ソフトバンクBB 取締役の孫泰蔵氏は、「インフラが整い、ブロードバンド環境が構築されたいま、『では、何をして遊ぶのか?』『何をしたいのか?』という問題に直面している。ソフトバンクグループはいままでのオンラインゲームの“マニア向け”という概念を超えたゲームや場を提供していきたい」と説明した。

 構想第1弾となるオンラインゴルフゲーム「ゴルフだいすき!」は、「みんなのGOLF」や「マリオテニス」の開発元であるキャメロットが手掛ける。ゲーム内容は、仲間などと会話やミニゲームを楽しむ「オープンスペース」と「ゴルフゲーム」の2つに分かれており、オープンスペースは無料で利用できる予定だ。また、Yahoo! Japanと業務提携し、「Yahoo!ゲーム」で配信するほか、課金決済やプロモーションでの協力を得る予定。サーバには日立製作所の「BladeSymphony」を採用した。

「ゴルフだいすき!」をプレイし、一喜一憂する上戸さん。「絶対負けません!」といいながらバーディを出し、喜んでいた
 ゲーム内容は複数人で楽しめるオンラインゴルフゲームで、複数のウィンドウにさまざまな角度から見た風景や情報を閲覧できるマルチウィンドウ機能や、PCの使用状況に合わせてゲーム画面のサイズを自由に変えられる機能などを搭載。マウスのみやキーボードのみでの操作も可能となっており、「マルチウィンドウ機能などはPCならではだ。小さいウィンドウでのプレイも可能なので、仕事をしながらでも楽しめる」(ELEVEN-UP 代表取締役社長 片山崇氏)と説明した。

 スケジュールは、8月4日より「限定先行テスト」の募集を開始し、2006年秋にプレオープン。2006年中に正式サービスの開始を目指す。月額利用料金は、「できる限り、iアプリのゲームと同じくらいの値段で提供したい」(片山氏)と説明した。

 今後の展開について片山氏は、「オープンスペースを中心に、ゴルフゲーム以外のゲーム展開も考えている。オープンスペースに設置してある街頭ディスプレイでは、サイト広告を表示できるほか、将来的にはテレビ放送を表示したりしてみたい」との構想を語った。

左から、ELEVEN-UP 代表取締役社長 片山崇氏、上戸彩さん、キャメロット 社長 高橋宏之氏、同社 副社長 高橋秀五氏

(@IT 大津心)

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ELEVEN-UPの発表資料

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