BEAがサービス・バス新製品、「SOAで最重要だ」

2006/8/11

 日本BEAシステムズは8月10日、SOA基盤におけるエンタープライズ・サービス・バス(ESB)製品の新バージョン「BEA AquaLogic Service Bus 2.5J」を出荷開始したと発表した。UDDIレジストリとの連携機能を実装し、既存サービスのインポートやプロキシサービスのパブリッシュをできるようにした。

米BEAシステムズのチーフ・マーケティング・オフィサー マージ・ブレヤ氏

 AquaLogic Service Busは、ESBの機能と、サービス運用管理機能を組み合わせた製品。米BEAシステムズのチーフ・マーケティング・オフィサー マージ・ブレヤ(Marge Breya)氏は、国内での出荷開始から1年が経ったAquaLogicファミリについて「メッセージ、データサービス、エンタープライズ・セキュリティ、ビジネスプロセス、ユーザー・インタラクション、ツーリングの6つのプロダクトラインがある」と説明。そのうえで「最も重要だと思うのがメッセージングに属し、今回発表するAquaLogic Service Busだ」と語った。

 AquaLogic Service Busは新バージョンでUDDIレジストリとの連携に対応した。一般のUDDIレジストリに加えて、国内で7月に出荷開始した「BEA AquaLogic Service Registry」との連携を強化。サービスの登録、発見、利用がスムーズに行えるようになり、「SOAガバナンスを促進する」(BEA)としている。AquaLogic Service Bus 2.5JはユーザーIDに応じたサービスのルーティングにも対応し、SOA環境の運用管理を高めている。

 また、SOAPやJMSなどのメッセージングに加えて、Tuxedo ATMIサービスやEJB/RMIをビジネスサービスとして取り込めるようにするなど接続性も強化した。企業の複数の情報システム環境をサポートするため、AquaLogic Service Busの複数のインスタンスを分散配置できるようにするなど、「ユーザーからの各種フィードバックを取り入れた」(BEA)という。

 AquaLogic Service Busは「BEA WebLogic Server」上のJ2EEアプリケーションとして稼働する。AquaLogic Service BusはWebLogic Serverをバンドルして提供。AquaLogic Service Busの価格は1CPU当たり588万円から。

(@IT 垣内郁栄)

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日本BEAシステムズの発表資料

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