BEAのビジネスプロセス管理は「人を指向」、今秋に製品出荷
2006/7/21
日本BEAシステムズは7月20日、SOA基盤「BEA AquaLogic」のファミリ製品「BEA AquaLogic BPM Suite」を今年10月末までに出荷開始する計画を明らかにした。ビジネスプロセスの作成、実行、最適化を行う管理製品。米BEAシステムズの担当者は「ビジネスプロセスは人間のアクティビティが完了しないと進まない。BPM Suiteは人の協力活動をサポートする」と説明した。
米BEAシステムズのプロダクトマーケティング シニア・ディレクター ジェイ・サイモンズ氏 |
出荷するのは米BEAが今年3月に買収した旧Fuegoの製品。米BEAはBEA AquaLogic BPM Suiteの最新バージョン5.7を開発していて、10月末までに出荷する予定。5.7は国際言語対応で、日本語のユーザーインターフェイスが利用できる。
BPM Suiteは、ビジネス担当者向けのプロセスモデリングツールの「Designer」と、開発者向けのプロセス開発ツール「Studio」、プロセス実行サーバの「Enterprise Server」、人が参加するプロセスのインターフェイスを提供する「HiPer Workspace for BPM」、プロセスを監視できるコンソールの「Manager」、ビジネス・アクティビティ・モニタリング(BAM)の「Dashboard」で構成される。
BPM Suiteを使うことで、ビジネスプロセスのモデリング、シミュレーションからプロセス開発、システム統合をはじめ、プロセスの実行や監視まで「完全に統合したSOAが実現できる」(米BEAシステムズ プロダクトマーケティング シニア・ディレクター ジェイ・サイモンズ[Jay Simons]氏)。
他社のBPM製品との違いとしてBEAが強調しているのが、「人を指向している」(サイモンズ氏)こと。同じくBEAが買収したプラムツリーソフトウェアのポータルなどと、コーディングすることなく連携可能。ビジネスプロセスを変更するだけでエンドユーザーが利用するポータルや、ユーザーインターフェイスが同期して変更するなど、人の活動も含めてSOAの柔軟性を実現できるとしている。サイモンズ氏は「人のプロセスは考えるプロセスだ。SOAの最後のターゲットはこのような高付加価値のプロセスになるだろう」と語った。
(@IT 垣内郁栄)
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