セキュリティベンダのISSも飲み込んだIBM
2006/8/25
米IBMは8月23日、米インターネット・セキュリティ・システムズ(ISS)を買収すると発表した。買収金額は約13億ドル。すべて現金による取引となる。IBMでは、買収手続きを2006年第4四半期に完了する予定としている。
この買収により、ISSはIBMグローバル・テクノロジー・サービス インフラストラクチャ・マネジメント・サービス部門に属する事業部門になるという。
IBMはIT管理プラットフォーム/ソリューション「Tivoli」でアイデンティティ管理やSOAセキュリティなどのセキュリティ機能を提供しているが、今後このTivoliプラットフォームとISS製品の統合が進められる。
しかし、同社の製品やサービスの提供体制には、大幅な変化は当面見られないようだ。ISSの製品やサービスは、これまでの販売チャネルやビジネスパートナーを通じて提供されるのに加え、IBMのチャネルによっても提供されることになる。ISSのセキュリティサービス「X-Force」は世界5カ所にある同社のセキュリティ監視センターをベースに運営されているが、これらはIBMのセキュリティ監視センターにそのまま追加されることになるという。
IBMでは、「今回の買収は、ITサービス、ソフトウェアおよびコンサルティングの専門知識を活用して、労力を要するプロセスを自動化し、顧客のビジネスの適正化や変革を支援する標準化されたソフトウェアベースのサービスを提供するというIBMの戦略を前進させるもの。また、急成長しているマネージド・セキュリティー・サービス分野におけるIBMの地位を強固なものにする」としている。
IBMは今年に入って活発な買収を続けている。最近の買収例としてはファイルネット、MROソフトウェア、ウエビファイ・ソリューションズがある。
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日本IBMの発表資料
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