テンアートニの本格的な海外展開、その第一歩
2006/9/12
テンアートニ 代表取締役社長の喜多伸夫氏 |
テンアートニは9月11日、HA(High Availability)クラスタシステム「LifeKeeper」の機能を全面的に改良したと発表した。合わせて、新たなビジネスパートナープログラムを立ち上げ、販売網の拡大を目指す。
「LifeKeeper for Linux v6」はいろいろな種類の仮想化環境で運用することができるようになった。仮想化技術を使って、休眠状態のスタンバイサーバのリソースを稼働環境として利用したり、LifeKeeper環境が複数ある場合は、スタンバイ機を集約することも可能。仮想環境同士での冗長化にも対応した。
さらに、ブレードサーバのオート・ブート機能や、リソース配分機能を利用したシステムにも使える。LifeKeeperをあらかじめブートイメージに導入することで、自動的にリソースが割り振られたシステムがHAクラスタ環境として稼働する。
ネットワーク経由で非同期のミラーリングが可能となった「SteelEye Data Replication for Linux(SDR-L)」は、データベースへの書き込み速度を大幅に改善し、ディザスタリカバリ構成にも適用できるようになった。
これらのソフトウェアは、同社が2006年6月に買収したSteelEye Technologyが開発した。この買収はテンアートニにとって、本格的な海外展開の足掛かりという意味がある。「エンタープライズ分野で世界に通じるソフトウェア企業を目指す」と同社 代表取締役社長の喜多伸夫氏がいうように、今回、大幅な機能拡張を行った「LifeKeeper」にかける同社の期待は大きい。
(@IT 谷古宇浩司)
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