レイヤ2トンネリング技術に三菱マテリアルの「L2Connect」を採用
もう接続するまで待たなくていい!? レイヤ2VPN接続アプライアンス
2006/11/02
システム開発業務を行うモビーダ・ソリューションズは11月1日、レイヤ2トンネリングを使った仮想スイッチ製品「BridgeBOXシリーズ」の販売を開始した。レイヤ2トンネリング技術に三菱マテリアルが独自開発したソフトウェア「L2Connect」を採用した点が特徴だ。
BridgeBOXは、レイヤ2トンネリング技術を利用して、離れた場所にあるオフィスやPCと仮想ネットワークを作り接続するためのアプライアンス製品。ラインアップは、デルと共同開発し、CentOS 4を搭載した「80M」、沖コンサルティングソリューションズと開発し、Windows XP Embeddedを搭載した「40M」、Linux Kernel 2.6.xを採用し、アットマークテクノと開発した「10M」の3製品を備える。スループットと価格は、80Mが80Mbpsで9万9800円、40Mが40Mbpsで7万1800円、10Mが10Mbpsで3万2800円。
BridgeBOXはレイヤ2トンネリング技術に、三菱マテリアルのソフトウェア「L2Connect」を採用した。L2Connectは、三菱マテリアルがいままで培ってきたVPN技術をベースにビジネスシーンで利用するためにセキュリティ機能の強化と拡張を行ったソフトウェアで、専用線の代替やリモートアクセス、多拠点からのシステム共有などの利用が想定される。
具体的な利用方法には、データセンター側にBridgeBOXとアクセス管理用のL2Connectをインストールしたサーバ「L2Connect Server」を用意し、クライアント側にBridgeBOXやL2ConnectをインストールしたPCを用いて接続する方法などが挙げられた。
モビーダ・ソリューション サービス企画部部長の植草学氏は、レイヤ3のVPNと比べたレイヤ2トンネリングのメリットを、「IPレイヤでのVPN通信は、どうしても回線が瞬間的に切れることが避けられない。しかし、レイヤ2通信では、高負荷の掛かる通信でも切れることはない。また、レイヤ3VPNではユーザーのストレスになることも多かった『接続開始までのユーザーの待ち時間』だが、レイヤ2VPNではこの待ち時間がない点が大きい」と話す。
BridgeBOXはすでにパイロットユーザーとして、オンラインゲーム情報サイトにおける記事投稿や、携帯電話向け情報配信サイトでの動画配信、基幹システムへのリモートアクセス、ニュースサイトでのリモートメインテナンスなどで利用されているという。
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