Weekly Top 10

先週、IT業界の注目発表がありました

2008/04/21

 先週の@IT NewsInsightのアクセスランキングの1位は第2世代版が登場したEeePCについての記事「画面もSSDも大きくなった新『Eee PC』、ASUSが発表」だった。そのEee PCも搭載するWindows OS。先週はWindows関連の注目製品が正式に発表されたことをご存知だろうか。

NewsInsight Weekly Top 10
(2008年4月13日〜4月19日)
1位 画面もSSDも大きくなった新「Eee PC」、ASUSが発表
2位 壊れたWindowsは直せない
3位 システムエンジニアの平均年収、594万円
4位 IT系は人気薄? 学生に人気の企業ランキング
5位 Vista+Atom+PHS端末「WILLCOM D4」ウィルコムが発表
6位 PCセキュリティでも“ガラスの10代”、突出して低い対策率
7位 下請けは労働生産性が低い――IPAが「労働集約的」と指摘
8位 グーグルがあなたについて知ってること、知らないこと
9位 基幹システムの平均寿命は13.6年、「昭和生まれ」も活躍中
10位 Windows Server 2008正式発表、IT技術者を巻き込めるか

 それは10位に記事が入っている「Windows Server 2008」の発表。WindowsのサーバOSで、前版のWindows Server 2003から5年ぶりのバージョンアップとなった。Windows Vistaなどユーザーが多いクライアントOSと比べると派手さはないが、Linuxとならぶx86サーバの主要OSだけに業界の大ニュースといえるだろう。

 実際、マイクロソフトの力の入れようはすさまじく、発表イベント「the Microsoft Conference 2008」は都内、ザ・プリンス パークタワー東京の巨大な宴会場で開催。多くの参加者を集めた。司会はフリーアナウンサーの草野仁さんだった。マイクロソフトの代表執行役 社長 樋口泰行氏は「パートナーと連携して準備してきた。今回の発表は製品だけのローンチではなく、業界全体のインダストリ・ローンチだ」と話した。Windows Server 2008の投入で、企業向けアプリケーション、サーバの販売拡大を期待するIT業界関係者も多いだろう。

 かつては盛大な発表会、イベントが多かったIT業界でも、その数はだんだんと減っているように思う。業界全体の活気が減少しているというよりは、幅広いユーザーやメディアに訴える製品ではなく、特定のユーザー、メディアに深く刺さるようなマーケティング活動を指向する製品が多くなってきたからではないだろうか。製品ではなくサービス、ベンダではなくユーザーやコミュニティと、ITのトレンドの発信源が変わってきていることも影響しているだろう。

 サーバベンダ、アプリケーションベンダ、システム・インテグレータと、マイクロソフトがエコシステムを構築していることもあり、Windows OSは広範囲に影響を及ぼす、いまや数少ない製品だ。Windows Server 2008の次のバージョンの登場がいつかは分からないが、そのころ、Windows OSを取り巻く環境はどうなっているだろうか。

(@IT 垣内郁栄)

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