顔文字、機種依存文字もチェック

HDE、メールの内容を評価しうっかりミスを防ぐ新製品

2008/06/17

 HDEは6月17日、あて先の間違いや敬称の付け忘れなど、電子メールのうっかりミスを防ぐために送信後に一定時間保留させる「HDE Mail Cop」を発表した。単にすべての電子メールの送信を一時保留させるだけでなく、12種類のルールでメッセージの内容を評価し、そのスコアリング結果によっては送信を停止することもできるのが特徴だ。

 HDEの調査によると、ビジネスでメールを利用している人の7割がなんらかのメール送信ミスをしたことがあるという。この製品ではメール送信の「うっかりミス」を防止するため、2つの機能を持っている。

 1つは「送信メール一時保留機能」で、既存のメールサーバとクライアントの間にHDE Mail Copを設置することにより、送信するメールを一時的に保留する。送信ミスに気がついた場合、管理者が設定した保留時間の間であればユーザーが自分自身で送信を取りやめることができる。

 もう1つの機能は「ケアレスミス注意機能」で、HDEが独自に設定した12種類のルールを基に、メールが「うっかりミス」で送られたものかどうかを判断する。このルールで決まったスコアにより「そのまま送信する」「保留後自動送信」「保留後自動削除」などの動作を選ぶことができる。ルールでは社外のあて先が入っているかどうか、不適切な表現や顔文字、機種依存文字が入っていないかどうか、またメールの冒頭に書かれた会社名や役職、氏名、敬称が登録されている顧客データベースと一致しているかどうかを判定することができる。

 HDE Mail CopはRed Hat Enterprise Linux 5/4に対応し、メールクライアントはOutlook 2003/2007/ExpressやThunderbirdなどでの動作を確認している。またVMware Infrastructure 3などの仮想化環境で動作させることも可能。250ユーザーでのライセンスは105万円からで、2008年12月末までは半額キャンペーン版として52万5千円で販売する。

スクリーンショット 保留設定を行う画面。HDE Mail Copが持つ12のルールを設定できる

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(@IT 宮田健)

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