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【Top10】クライアントへの処理のオフロードが加速か
2008/12/15
先週の@IT NewsInsight アクセスランキングの第1位は「ブラウザでx86バイナリ実行、グーグルが新技術」だった。Native Client(NaCl)と名付けられたこの技術は、独自に変更を加えたGNUのコンパイラを使ってCのソースコードをコンパイルすると、ブラウザ上の専用プラグインで実行できるというもの。ネイティブコードの実行といえば、マイクロソフトのActiveXを思い出すが、OS非依存、サンドボックスモデルという辺りが新しく、もし本当に安全性や汎用性、移植性の高さが証明されれば、Webの世界は大きく変わるのではないか、というインパクトの大きなものだった。
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SaaSの説明の1つとして、アプリケーションの新しい配布手段だというものがある。ただ一部のFlashアプリケーションをのぞくと、実際にはロジックはサーバ側で実行して、UI部分だけをWebブラウザ上のJavaScriptで行うという組み合わせが多く、“配布”という言葉には違和感があった。
HTML5やGearsではローカル環境でも簡易サーバ的なものが動き、ロジック処理もローカルでできるようになってくるなど、このところ、かつてサーバ側主体でやっていた処理がクライアント側にオフロードされてくるという流れがある。Native Clientで、この流れが加速しそうだ。
個人的には画像処理ソフトのGIMPがWebブラウザに載ってほしい。いずれ誰かしらがグラフィック関連のライブラリはNaClで動かすのだろうし、この辺りは動きが速そうだ。グーグルがPicasaのオンラインアルバムで始めれば結構インパクトがあるかもしれない。
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