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【Top10】企業と消費者の新しい関係
2009/03/16
先週の@IT NewsInsightのアクセスランキングの第1位は「24台のSSDでRAID、Office 6つを0.5秒起動」だった。サムスンがスポンサーとなって制作されたと見られる動画がYouTubeで話題になっている。技術的にはナンセンスに思える面もあるが、非常に大きな注目を集めるバイラルマーケティングの好例となっている。記事執筆時に55万回の再生だったものが、その後1週間で133万回にまで増えている。相変わらずユーザーの評価も高い。
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似たような例だが、今週に入ってからもユーザー参加のCM映像、YouTubeの成功事例というレポートを書いた。YouTubeに限った話ではないが、これまで限定的だった企業と消費者のチャネルが、オンラインコミュニケーションの発達で、変質しつつあるのかなということを感じる話だった。
かつて企業というのはなかなか消費者側から「顔」が見えてこない、“あちら側”の人たちだったのではないか。前世紀には、企業は不気味な存在になりがちだった。急速な工業化で公害を発生させたり、赤子の手をひねるように消費者を欺いたり搾取する、自己利益が目的化して肥大化した組織……、というのはステレオタイプな見方かもしれないが、少なくとも監視が必要な不気味な存在だったように思う。
今でもメディアによる監視や外部者による監査が不要になったなどという気はない。ただ、以前に比べて企業の中の人々の顔が見えやすくなってるのかなという漠然とした印象を持っている。もしそういう傾向があるとすれば、YouTubeのようなオンラインコミュニティは、ますます企業と消費者の関係を近付けていく存在になるのだろう。
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